プロローグ ページ2
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アイドルとは、ステージの上でキラキラ輝いて…格好良くて可愛い存在。
…私とはかけ離れた存在。アイドルになる、という選択肢自体自分の中に無かった。
小さいころに、家族旅行で1度だけアメリカのニューヨークに行ったことがある。
そこで見たブロードウェイミュージカルの影響で、その日のうちに私の将来の夢はおもちゃ屋さんからブロードウェイ女優に変わった。
大きな舞台で、楽しそうにキラキラしながら歌って踊る。
幼い私にはその舞台が宝石箱のように思えた。「私もそこに立ちたい」舞台が始まって10分ほどでそれは芽生えた。
高校1年の春。まだ制服に袖を通して間もないころ。
「ブロードウェイ女優は…もう諦めたよ」お姉ちゃんからの「稽古に一緒に行ってみる？」という言葉にそう返した。お姉ちゃんの劇団は高校生から入団できる。
でも、私はその前に諦めた。今思うと、本気じゃなかったのかもしれない。
なりたいと言いながら、お姉ちゃんと一緒に発生練習したり軽く踊っていただけで、他に何も行動しなかった。
私は小さいころから持っていた宝石箱を、その日、捨てたのだった。
それから4年、特に将来の夢もないまま県内で有名な大学に入った。
まぁまぁ充実しながらも、どこか退屈な日常で。そんなとき、
姉「あんた、そんな顔して生活するくらいならコレ、受けなさい！」
ダンッという大きな音とともにテーブルに叩きつけられた姉の携帯を、故障の心配をしながら覗き込んだ。
『PRODUCE 101 JAPAN BOTH？』
姉「韓国でやってたアイドルオーディション番組が日本に上陸したの。
これに受かれば…えっと、何だっけ？ほら…大きな舞台でキラキラしながら、歌って踊れるよ」
『それ…』
姉「…Aがブロードウェイ目指してた時に、そう言ってたでしょ？
…諦めた、って言った日からA、ずっと暗いよ！Aはもっと、明るくてノリがよくて、もっともっと可愛い！！私知ってるんだから！！」
『お姉ちゃん…』
普段は、外面だけ良くて私にはぶっきらぼうだった姉の言葉に、柄じゃなく感動した。公式サイトを読み進めながら、あの日のブロードウェイを思い出した。
幕が開いて、大きな音楽とゴージャスな出演者、キレキレの踊り──。
『私もそこに、立ちたい』
何度も思い描いた、あの場所へ。
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みびみやこ(プロフ) - るるさん» 修正いたしました！教えて頂きありがとうございます。今後も当作品をよろしくお願いします。 (2020年4月25日 17時) (
レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 新しい話の題名、コン評ではなくポジション評価です。コン評はクンチキタなどのやつです！ (2020年4月25日 16時) (レス) id: a969d703bd (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - ゆうさん» はじめまして！こちらこそコメントありがとうございます！木全くんですね！ちょい先になりますが、書きたいのあるのでお任せ下さい！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2020年4月24日 20時) (レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - はじめまして！めちゃめちゃすきな設定のお話を作ってくださってほんとにありがとうございます！m(_ _)m もしよろしければ木全翔也くんとの絡みが沢山見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月24日 20時) (レス) id: 4b1c3a5124 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - ほし#さん» こんにちは！コメントありがとうございます！嬉しい限りですっ！ソルくんですね…少し先になるかもですが、書きます！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2020年4月24日 18時) (レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みびみやこ | 作成日時：2020年4月16日 23時
