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待って。え?柔らかいって何?手が?手が柔らかいとおっしゃってる?え?それは何、褒めてるの?貶してるの?どっち!?!?…ていうか私だけじゃなくて、鶴崎さんと光ちゃんもえ?って言ってるし!
A「え、えっと…ありがとうございます。っ!」
褒めてる説を自分の中で採用し、お礼を言うと水上さんは、握手をしている私の手をむにむに触り始めた。思わず、動揺した声が出る。一体なんなのこの状況!!
鶴崎「み、水上」
水上「…(むにむに)」
鶴崎「水上!」
水上「!」
水上さんは、鶴崎さんに肩を叩かれ意識が戻ってきたようだった。…なんか自分のことなのに、状況があり得ないことすぎて他人事みたいな感覚になってる…。
鶴崎「Aちゃん、困ってる」
水上「えっ?…あっ、ご、ごめん!!」
A「あっ、いえ…」
いつもは大声なんか出さない水上さんが、なかなかの大声を出して謝る。
伊沢「なんかあったの?」
コメント取りを終えた伊沢さんが、こちらに合流する。
一同「…」
伊沢「?」
誰もがどう説明すべきかわからず、沈黙が流れる。でもここは、なんとか誰もが傷つかない方法で説明しなきゃ!!私がなんとかしようじゃないか!
A「えっと…水上さんと握手しまして、その……み、水上さんが私の手を柔らかいっておっしゃったんですぅ〜!!私の手に脂肪あるからっていじってるんですよぉ〜!!酷くありません!?」
必殺!自虐!!悪いほうに転ぶと、その場の雰囲気が暗くなるけど今までの経験上、明るい自虐は笑いの方向へ行きやすい。どうか!どうか!この場よ、収まれ!
伊沢「おいおい笑 水上、いじってんの?笑」
伊沢さんが笑ったことで、鶴崎さんと光ちゃんの表情から緊張がとれたのがわかった。よかった!!うまくいった!!
水上「いやそういうつもりじゃ…」
鶴崎「確かに、いじってますね笑」
光「笑」
鶴崎さんも便乗し、かなりいい雰囲気になった。でも、水上さんが気まずい表情したままだし…ここは切り替えがしやすいようパスを出しましょう!!
A「冗談です笑 わざわざ握手しに来て下さって嬉しかったです!伊沢さんも水上さんも、この後頑張って下さい!」
冗談って言って、水上さんのイジられて不愉快になってるかもな気持ちをフォローしつつ、感謝の気持ちを述べていい気分にさせる!最後に応援コメントどん!で完璧なパス!!これは誰も傷つかない結果になったでしょ!?
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みびみやこ(プロフ) - NEKOさん» なるほど…調べてみたところ、トリップより転生のほうが物語に近いため、編集いたします!教えて下さってありがとうございます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2019年8月3日 16時) (レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
NEKO(プロフ) - 変なことをつっこんでしまって申し訳ないのですが、トリップと言うよりかは転生てはないですか?トリップとは次元を超えることなので主人公の前世が私達のいること世界ならそれはトリップではないかと思います、、 (2019年8月2日 23時) (レス) id: 14e69bc545 (このIDを非表示/違反報告)
凛香 - はい! (2019年7月19日 12時) (レス) id: 8793b9ec28 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - 凛香さん» 46話の誤字ですね。すみません、確認不足でした。報告ありがとうございます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2019年7月19日 7時) (レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
凛香 - 最後 新東大生じゃない。 (2019年7月18日 23時) (レス) id: 8793b9ec28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2019年5月21日 22時