東大王に私はなるっ！

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それから楽屋に向かう数十秒間は夢のような時間だった。正直、最高過ぎて記憶が残っていない← 楽屋に戻るとスタッフさんがいて打ち合わせが始まろうとしているところだった。水上さんを見て伊沢さんと鶴崎さんが笑っている。


伊沢「おっ！やっと水上のおでましか笑」

水上「すみません、ギリギリになって！」


仲良いな…。ほっこりしながら私は光ちゃんへ近づいた。すると、スタッフさんに気を使ってか小声で話しかけてきた。


光「あの人、水上さんだよね？知り合いだったの(コソッ)」

A「そんなわけ！お手洗いの前でたまたま会ったの(コソッ)」

光「あぁ」

スタッフ「それでは皆さんお揃いになったところで、打ち合わせ始めまーす」


それから、人数確認や今日の流れの説明があった。


A「(なんか、芸能人っぽい！)」

スタッフ「本日の流れは以上です。最後に、知ってる方もおられるんですがこの番組東大生には異名が一人一人ついてます。鶴崎さんなら、IQ165の天才とか。その異名を一人ずつ発表しますね」


うわぁ！ここで光ちゃんにスタンフォードが認めた才媛って異名がついたんだ！！歴史的瞬間に立ち会ってる気分！


スタッフ「で、鈴木光さんがスタンフォードが認めた才媛で…」


おおおおお！！聞けた！！光ちゃんの反応は！？


光「…ちょっと恥ずかしいね笑」


恥ずかしがってるぅ！！かっわいい〜！！


スタッフ「…Aさんが、高嶺の異才です。異名は以上です。何か質問等ございますか？」


ん？高嶺の異才で私の名前言わなかった？あの人。高嶺って普通美人につける異名じゃない？それを、私に？


スタッフ「ないようでしたら打ち合わせは以上です。撮影始まるときに呼びにきます。おつかれっしたー」

一同「お疲れ様でした」

光「Aちゃん、高嶺の異才かぁ！ピッタリだね！」

A「え？高嶺の異才って私のことですか？私、顔面中の中ですけど笑」

驚きすぎて、つい光ちゃんに敬語を使ってしまった。


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