兎→狼

･ ページ36

･



狂ってる、昔のテヒョンはどこに行ったの？



『テヒョン、やめてっ、んぁっ！』



TH ｢無理、んっ｣


怖くて怖くて涙が溢れる



そんな時だった



｢おい！そこでなにしてんだ！｣


人の声が聞こえた


懐中電灯の光が私達を照らす



車の窓を覗き込む男性は



『ゆ、ユンギさん…っ』


YG ｢A？！何やってんだよ！！こんなとこで！｣



『ユンギさん助けて！お願い！

…うっ』



YG ｢A！？｣


テヒョンに首を締められる私


すべてのドアは鍵がかけられているから出ることはできない


バリンという音と共に衝撃とガラスの破片が飛ぶ


落ちていたのだろうか金属の棒で車のガラスを粉々に割っていく


YG ｢早く出ろ！！｣


『ユンギさん！！』



TH ｢行くな、離さない、絶対｣


車に乗り込んだユンギさんは思いっきりテヒョンをら殴ると私の手を引いて外へ出してくれた



『ユンギさんっ！ありがとうございます…！』


YG ｢大丈夫か、怪我とかは…っ！｣



私の腕を取るとぽたぽたと血が流れ痣ができていた


ユンギさんにこんなに助けて貰ったのに


私の頭の中はグクのことでいっぱいだった



･

ユンギという名の救世主→←狂愛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す