なんで！あんな奴！JK (ページ44)

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EP.38 過去2 ページ44

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帰って来てふと机を見るとテヒョンと撮った中学の卒業式の写真が目に入った

その時に中学の過去を思い返した

目をつぶって深い呼吸をする

あの時の記憶が、今鮮明に思い出された

中3の秋

一般的には受験生が鬼の形相で必死に勉強してるなんて所だろうか

私は3年になりテヒョンと四六時中ずっと一緒にいた

周りから“付き合ってるの？”なんて聞かれるほどだった

その時に事件が起きた

ある朝テヒョンと登校して来ると会った人みんなに冷たい目で見られた

何のことかと思い4階の自分のクラスへと小走りで向かった

すると黒板に

『キム Aは心から笑ったことがない

キム Aはキムテヒョンが大嫌い、楽しそうに振舞っているだけだ

キムAは好きでもない男と遊ぶような女

キムAには心がない』

という張り紙が1面に敷き詰められていた

それを見たテヒョンがすかさず黒板に駆け寄り紙を乱雑に剥がし始めた

私は何が起きたのか分からずただただショックで放心状態だった

周りからは笑い声が聞こえる

気付いたら涙が溢れていて床には水溜りができるほど涙がこぼれ落ちていた

するとテヒョンは私の所に駆け寄って来ると大丈夫、気にするなと頭を撫でてくれた

『テヒョンくんが可哀想ー、迷惑だわー笑』

なんてことを耳にして私は崩れ落ちた

でも諦めてはいけなかったいつもテヒョンがそばにいてくれたから

しばらくの間学校へ行くと机には

『心がないサイコパスだ』

『最低なクズ、視界に入るな』

とペンで書かれていて先生に見つかったら困ると思い雑巾で何度も何度も拭いた

そのうちテヒョンに話しかけられても無視するようになってしまった

『ほんと邪魔、テヒョンくんも迷惑だろうねこんなヤツと一緒にいなきゃいけないなんて』

こんなこと言われるのは毎日だっただけどとうとう先生にこのいじめがバレ、数人の女子と一緒に呼び出された

｢私達何もしてませんー｣

｢何もしてないのに巻き込まないでくださーい｣

と言いながら笑いあっていた

私はただ俯いて早く終われと願うばかりだった

｢そうか、知らないならいい、ごめんな！｣

先生がそう言うとニコニコしながら教室を出ようとする

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

｢待って！！あの、私知ってます｣

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