もういいよ。 ページ9
池田先生と小笠原がキスをした所を見てしまった。
『私の事好きって言ったじゃん…。』
結局また裏切られるんだ。
もう、笑ってられないや。
もういいよ。面倒くさい。
ー 帰ろ。ー
私は誰もいない家に帰って勉強を始めた。
捗らない。もう今日は寝よう。
シーンとした朝を、私は何事もなかったかのように起きる。
身支度をして学校へと向かう。
お母さん。また裏切られたよ。
信じてるのはもう、お母さんしかいないよ。
学校につき、下駄箱で上履きに履き替えていると小笠原が丁度到着してきた。
昨日裏切ってきた奴だ。
海「おはよ、A」
あいつがいきなり挨拶をしてきた。けど私は無視をする。
すると誰かが腕を掴んできた。
小笠原だ。
海「なんで、裂けんの。」
は?あんたのせいじゃん。
やっと信用できる人できたと思ったのに。
『軽々しく名前で呼ばないで。
あと、もうついてこなくていいよ。昨日の言葉取り消し。もう信用できるのは死んだ母親だけだから。』
海「え、ちょ、まってy…
『うるさいっ!!!!』
下駄箱中に声が響いた。周りの視線が痛い。
『裏切ったんだよ。あんたは私を。』
海「裏切ってない。」
よく言えるよね。そんな事。
『裏切ったじゃん。昨日せっかくあんたと帰ってやろうと思ったのに、先生とキスしてたじゃん。』
海「違っ…!あれは先生の…!」
あー、もう、うるさい。
『もういいよ。』
もういい。
『裏切り者。やっとお母さん以外に信用できる人いたと思ったのに。』
海「それは!!」
『もういいよ。ごめんね』
もういい。
もういいよ。
もう
いいよ。
裏切りじゃない。 海side→←どうせ、からかわれてるだけなんだって。
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雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年6月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2016年12月31日 0時