キライ－。 (ページ15)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:36,310 hit

キライー。ページ15

私は海が好き。

好きになっちゃったんだもん。

この気持ちはもう、抑えられない。

海「そろそろ教室もどろっか」

頷く私を見て、ぽんぽんと頭を軽く叩いた。

海がどんどん前に進んでいく。

私はその愛おしい背中を見ていた。

すると、海が振り向いて、行くよと声をかけてくれた。

お母さん。

私、好きな人ができました。

誰よりもカッコよくて、優しくて、ピンチの時には助けてくれて。

そんな、大切な人ができました。

お母さんが死んで、もう無理だと思い込んでいた自分だけど、もう後悔はしないよ。

この運命に出逢えたのもお母さんのお陰でもあるのかな。

ありがとう。

どんなに辛くて、くじけそうなとき、そばにいてくれるのはお母さんだけだったけど、

海も特別で大切で、そして

大好きな人です。

お母さん。見守っててね。

必ず、

幸せになるよ。

『海！！！！！』

海が振り向くまでに海の元へ全力で走った

そして私の思い、届け。

海が振り向いた瞬間、私はネクタイを引っ張り、

キスをした。

海は驚いた顔をしている。

海「もしかして、Aって、俺のこと好き？」

そう言って頬を赤く染める君の目を見てもう一度キスをした。

『キライー。//』

ｅｎｄ