【 活けづくり 】 ページ5
??〔次は活けづくり〜活けづくりでーす〕
『、、、?』
ノイズ混じりの不気味なアナウンスで目が覚める。
いつの間にか寝てたみたい。くぁあ、と一つ欠伸をして周りを見る。
『ぇ、』
自分が座っている席の列に人がずら、と並んで座っていた。
確かこの車両に乗った時は私以外に人居なかったのに、、。
混乱している脳を落ち着かせようと、隣の車両に移動しようとするが、何故か体が動かない。
『金縛り、、的な?』
金縛りとか、ただただ動けないってだけでほぼ害無いから、私からしたらむしろ幽霊がいるって証明になるから有難い!
なんて思ってたんだけど_。
プシュー
と私がいる方からは遠い、逆側の隣の車両に繋がる貫通扉が開き、そこから猿の様な見た目をしたロボット?が現れた。
そして、私とは真反対の位置に座っている一番後ろの男性を色々な刃物で切り裂いた。
血飛沫が舞い、内蔵が床に散らばる。
『ッ、?!ぉ゙え、、』
あ、SAN値チェックミスったかも。吐き気が凄いや。
吐き気と戦っていると、また1人切り裂かれて行った。
まって、このままじゃ順番来て、私も死なない?
逃げないと、と本能が危険信号を出す。だが、、
『体動かない、、っ!』
金縛りが未だに解けない。
このまま私死んじゃうのかな。
はは、と乾いた笑い声が自身の口から零れる。
せめて幽霊の1人や2人持って帰りたかったな、、。
いや、私はまだ死ねない。
ぐ、と手を握りしめる。爪が手の平に食いこんで痛い。でもこの痛みは死ぬよりかはマシなんだ。
『うぉおお!!』
足が勢いよく床を蹴り、視点が高くなる。
『立てた、、、金縛りが解けた!』
行ける!逃げれる!
幸いな事に、あの猿の化け物とは真逆の位置にいる。
貫通扉に手をかけ、隣の車両に逃げ出した。
??〔 、、、、、、。〕
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作者名:珈琲の民 | 作成日時:2023年5月3日 7時