【 不思議な駅 】 ページ4
気が付くと、そこは見知らぬ古びた駅の前。
不気味でどこか寂しい雰囲気が漂っていて、何故か肌寒い。
私なんでこんな所に居るんだっけ。
周りを見渡しながら、自分の服装、持ち物を確認する。
いつものお気に入りの服、そしていつもの髪型。何も変な所は無い。
ぱ、と手元を見ると右腕には黄色に輝くリングが。
思いだした。異界リングを使ったんだっけ。
自室じゃないし、見た事ない場所。
『本当に異界に来ちゃった、、?』
この異様な雰囲気も、異界に来たって言うんなら納得出来る。
取り敢えずここを探索するか。
後ろには、、なんだか行きたくない。から駅に入るしか無い。
今すぐにでも何かが出そうなそこは、柱の所々が傷んでおり、「崩れるかも」という怖さも押し寄せてくる。
駅の名前は、、、掠れて読めない。
どうせなら、とホームで電車を待つ事にした。
静か過ぎて怖い。
無人駅なのかも、ここは。
つていうか、無人じゃないなら、もう少し整備して欲しい。
こんな所に電車って止まるのかな。なんて疑問に思いながら線路を眺める。
何も起こらないや。
私幽霊探しに来たから出て来てくれないと困るんだけど?
周りをもう一度見渡すが何も無い。再び線路に視線を戻すと、、人っぽい影が線路のど真ん中に居た。
『危ないじゃん、!』
その人影との距離は遠く無い筈なのに、男性か女性かも分からない。目を凝らしてその人影を見てみる。
にこにこ
ガタンゴトン!、ガタン_
『ッ、、!』
顔には不気味な笑顔が浮かべられていた。
背筋が凍る様な笑みを浮かべた人を視認した直後に、電車が物凄いスピードでホームに止まった。
あの人は?、、轢かれた?
でもあの感じ、あれは人じゃない。
やっぱりここは、、、きさらぎ駅。
無人駅で、不思議な現象が起こるっていう都市伝説の一つ。
これから起こる事は今のよりももっと怖い筈。
なんだろう、、、そう思うと_
『すっっっごいわくわくしてきた!』
忘れていないかい?私が人外Love!怪異Love!な変人だって事を!!
今起こったことをカメラに収めたかったんだけど、生憎持ち物は何も無いみたい。残念だけど、私に取り憑いて貰って、持って帰るしかないね!
『よし!しゅっぱーつ!』
ホームに止まった電車に乗り込む。
あー!楽しみ!
ドアに1番近い所に座って電車が走り出すのを待つ。
あれ、なんか眠、
??〔次は活けづくり〜活けづくりでーす〕
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作者名:珈琲の民 | 作成日時:2023年5月3日 7時