悪霊と過ごす不思議な５日間 (ページ6)

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序章⑤ ページ6

｢霊力って上げられるんだ……｣
Aはポツリと呟く。
｢出来るだけのことはしようぜ。まだ生きたいんだろ？｣

涙を吹きながら頷いた。

｢5日間だぞ？｣
悪霊がもう1度言う。

｢５日後までに間に合わなかったらどうなるの？｣
｢余程の強い野望や想い、霊力がない限り完全に消える。その様子だと少しずつ消え始めてるぜ、まだわかりずらいけどな｣

この悪霊は、怯えさせたいの……？でも嘘をついているように見えないし……。

｢5日間……｣
Aは呟いた。
｢まだ生きてる。やれることやって抗おうぜ｣
｢う、うん！無理かもしれないけど……！やる！｣

泣きながら小さな悪霊にお願いした。すると小さい手でAの背中を叩いて言った。
｢俺様は神になる男だぜ！女ひとり助けられねぇわけねぇよ！戻り方教えてやるから安心しな！｣

背中に小さな当たる感覚がする。バンっと大きい音が鳴った。
｢まあ、俺様も暇じゃねぇし、用事があるから明日からだな。｣

話しかける前にボヤいていた事だろうか、誰かに頼まれていたと言っていた。

｢嬢ちゃんはとりあえず自分の顔を見て休んでな。また来るぜ｣

｢あ、ありがとうございます！！｣

いいってことよー！と言いながら小さな悪霊は病室を出ていった。

｢すごい幽霊だったなぁ。本当に悪霊なのかな｣
酸素マスクを付けて、チューブに埋もれてる自分を見つめる。
｢やれることはやってみる。あの悪霊が言ってたように抗ってみせる｣

ただ1人、病室で決意したAであった。

序章end

☆---------------あとがき---------------☆

序章終了しました！
これから五日間書いていきますm(_ _)m✨
修正が多くて通知を出さない機能を途中から知りまして(´°ᗜ°)ﾊﾊｯ..
たくさん通知出してごめんなさい( ᵕᴗᵕ )汗

題名を少し変えまして『エクボと不思議な5日間』から『悪霊と過ごす不思議な5日間』としようと思いますm(*_ _)m

これからも『悪霊と過ごす不思議な5日間』を宜しくお願いします。