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葵月 Aside
私は青年が気になり、攻撃することが出来なかった。
青年が崩れ落ちると、怪盗さんは青年に向かって叫んだ。
怪盗「それぐらいか、お前の力。もっと体の底から捻り出していけ」
怪盗さんは指をパチンと鳴らした。
すると、青年が掛けていた首輪が光だし、青年は苦しみ始めた。
青年「うヴ…うぁぁッ!」
私はいてもたってもいられず怪盗さんに向かって叫んだ。
A「ちょっと!いくらなんでもやりすぎじゃないの!?」
怪盗「いや、まだまだだ…」
あれはどう考えてもいつもの怪盗さんじゃない。あの人も狂ってる。
脳内で何かがプチンと途切れた。そしていきなり私は大胆な行動に出た。
工具や機械の上をかけのぼり、怪盗の近くまで行く。
そして、怪盗さんの胸ぐらを掴み言い放った。
A「人間を怪人にさせるのはもちろんいけないことだけど、その怪人の気持ちを考えずに操る貴方の方が最低よ!!」
怪盗さんもみんなもポカンとしながら私を見つめた。
A「あの青年は必死に貴方の為に戦っているのに、その気持ちを踏みにじるなんてもってのほかよ!」
怪盗「でもな、アイツは俺を同じように「だったらさ」…」
A「ちゃんと向き合って戦いなよ…。
過去に何があったかは知らないけど、こんなの一方すぎる…!」
私は少し涙ぐみながらも必死で怪盗に伝えた。
“向き合って”と。
そして、怪盗は真っ青になりながら「A…」と呟いた。
そして、私はあることに気づく。
A「なんで私の名前…」
その時、開いていた窓から強い風が吹いた。
怪盗のマントが空に舞い上がる。
怪盗の変身は解け、元の姿に戻る。
私は胸ぐらを掴んでいた手をゆっくり離した。
A「…ぜろくん?」
そう。私の憧れでいつもそばにいてくれた大好きな幼なじみが目の前に立っていた。
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セーラーローズ(プロフ) - 祐莉さん» コメント、ありがとうございます!どんな結末を迎えるのか、楽しみにしていて下さい♪ (2018年6月10日 9時) (レス) id: a8cfafe550 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。ついに敵の正体が明らかになってきましたね。敵の四幹部は、主人公サイドと恋愛関係や友人関係などショックが大きい相手達ですからちゃんと向き合えるかハラハラ読ませてもらってます。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉栖(プロフ) - 桜花さん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えて、嬉しいです!頑張ります! (2018年5月30日 17時) (レス) id: acd55757cf (このIDを非表示/違反報告)
セーラーローズ(プロフ) - 桜花さん» ありがとうございます! (2018年5月30日 6時) (レス) id: a8cfafe550 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 本当にこのお話大好きです!!!!これからも応援しています!次回が楽しみです!更新、頑張ってください! (2018年5月30日 0時) (レス) id: d45390dddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏莉栖&セーラーローズ | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2018年5月23日 19時