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蒼樹 澪side
俺は裏口から入るのがめんどくさく、堂々と会社の入口から入った。
本当は悪役なんてやりたくない。
けど、
そして、最近Aにある男ができたと聞いた。
俺にとってAは可愛い妹で彼女だけが俺を味方してくれた天使だ。
そんなAが遠くに行ってしまうと考えただけで何故か腹が立つ。
だから怪人になり、暴れなきゃやってらんない。
でも…やっぱりこんなことをしてはいけないと反省する時もある。
Aが戦士であると知った時はショックだった。
もうどうすればいいのか…
俺は、はぁとため息をつきながら休憩室に入った。
休憩室では俺一人だけ。占領だ。
タバコを取り出し、火をつける。
ふぅっと息を吐くとともに白い煙が当たりをちる。
ブブブッ…
ポケットの中でスマホが震えた。
らいんで画面を開くと、Aという文字が浮かんでいた。
少し驚きながらもトーク画面を開く。
彼女からのメールはとても明るく、やっているだけで心が軽くなる気がした。
そして、しばらく続けているとAが俺をこの会社に入る場面を目撃したと言った。
俺は簡単に“ショーの関係者”みたいな事で流した。
こんな泥まみれの姿、Aには知られたくない。
なんとかAも信じてくれたみたいだ。
そして話はいつの間にか昔のことになった。
Aで、廃棄寸前の工場で2人で隠れてたんだっけ
ぜろあったなー2人で家出な!
A結局はお腹が減って家に帰ったんだっけ
ぜろそうそつ。懐かしいなー
Aあの時のぜろくん。すっごく頼りになって、いつも一歩後ろをついていってたなー
ぜろひょこひょこと着いてきて可愛かったなぁ笑
Aぜろくんは今でもずっと、私の憧れる存在だよ!
“憧れる存在”
そう言われ、口元がニヤついてしまう。
本当は汚れている最低な人間なのに。
キミだけは俺にいつも光を与えてくれたんだ__。
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セーラーローズ(プロフ) - 祐莉さん» コメント、ありがとうございます!どんな結末を迎えるのか、楽しみにしていて下さい♪ (2018年6月10日 9時) (レス) id: a8cfafe550 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。ついに敵の正体が明らかになってきましたね。敵の四幹部は、主人公サイドと恋愛関係や友人関係などショックが大きい相手達ですからちゃんと向き合えるかハラハラ読ませてもらってます。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉栖(プロフ) - 桜花さん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えて、嬉しいです!頑張ります! (2018年5月30日 17時) (レス) id: acd55757cf (このIDを非表示/違反報告)
セーラーローズ(プロフ) - 桜花さん» ありがとうございます! (2018年5月30日 6時) (レス) id: a8cfafe550 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 本当にこのお話大好きです!!!!これからも応援しています!次回が楽しみです!更新、頑張ってください! (2018年5月30日 0時) (レス) id: d45390dddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏莉栖&セーラーローズ | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2018年5月23日 19時