桜舞う、初恋プリンシパル。(S.DAIKI) (ページ19)

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優しさページ19

那魅風 Aside

淳太くんのクラスは違うけど、私の教室前まで着いてきてくれた。

そして、

淳太｢しっかりしぃや。なんかあったら俺らを頼れ。あと、皆もな｣

私の背中をぽんっと叩いた。

A｢ありがとう、もう1回頑張ってみる…｣

私は1度深呼吸をした。

よしっ

私は意気を込めて、思い切って教室を開けた。

ガラッ

開けると、クラスメイトが全員こちらを無言で見つめる。

目線が…

また怖くなってゾクッと背中に冷たい視線が通る。

逃げたい…

だけど、逃げちゃダメ。

決めたんだから、

A｢お、…おはようっ！｣

私は思い切り大きな声で挨拶をした。

すると、

女子｢Aちゃんっ！！｣

女子｢久しぶり！！｣

男子｢元気してたか、会長さん｣

男子｢なんだよ、１ヶ月サボってたのか？｣

女子｢あんたたち、ずっとAちゃんのこと心配してたくせに｣

男子｢はぁ？うっせーなっ！！！///｣

女子｢ほらほら、授業も結構進んじゃったんだよ！受験生なんだから大変！｣

女子｢はい、ノート！字、汚いけど…許してね？へへっﾆｺｯ｣

みんな…

A｢…ありがとうっ！｣

男子｢ちょ、何泣いてんだよー(笑)

重岡ーお前の出番だぞー｣

すると、前の席で寝ていたシゲが起きた。

大毅｢んんっ、なんやねん……ってA！！？？｣

A｢…久しぶりﾆｺｯ｣

大毅｢なっ、えっ、あっ、…｣

シゲったら、慌てすぎ(笑)

大毅｢ひ、久しぶり！やなぁ…｣

男子｢重岡、調子悪いのかー？｣

1人の男子がシゲの髪をわしゃわしゃと撫でる。

大毅｢やめろっ、スタイルが乱れるわ！｣

男子｢お前にスタイルなんてあるのか(笑)｣

全員・重岡｢笑笑｣

A｢笑｣

久しぶりに学校来てみて良かったかも…

チラッと渡り廊下を見ると、淳太くんがこちらを見ながら親指を立てて、グッドサインを送る。

私も｢やったよ｣と口パクしてピースサインを見した。

私はみんなの優しさに泣きそうになった。

その後、芹沢さんの席を見る。まだ来てないみたい…少しほっとした。