１話 ページ2
こんにちわ、私の名前は羽葉音 Aです。
私は西聖和塾(ﾆｼｾｲｼﾞｭｸ)という塾に通っている。
毎週・月、火、木、金、土曜日にある、結構ハードな塾…。
勉強が苦手な私も頑張ってやっている。
今日も塾へ向かう。
で、いつものようにアレを言われる。
―――
ガタッ
特定の席につき、椅子に座る。
ふぅ、今日は理科と社会…苦手な科目だ。
はぁ…とため息をついていると
ドンッ
私の机をドンと叩いた音がクラス中響いた。
皆がこちらを向く。
その音を立てた原因の人は…
祟裕｢好き！付き合って？｣
3秒間見つめた後…
A｢無理｣
と言って、手で×のサインを作る。
男子｢はい、新記録〜！！これでもう、87回目だぞ？(笑)｣
男子｢ギネス達成するまで頑張れ〜！｣
男子｢もう、達成してるんじゃね？｣
祟裕｢ちょっ、何でこんな完璧な人を断るん〜！？｣
A｢完璧？確かに、勉強はムカつくくらいすごいけど…顔は？｣
祟裕｢うっ…｣
A｢なーんてね、馬顔もいいと思うよ〜｣
祟裕｢それ褒めてへんし！！｣
濱田祟裕。私の幼なじみ。祟裕は凄く天然だけど、凄く頭がいい。だから学校は私と違うもっと頭がいい高校に行っている。
祟裕｢ってか、本気でなんで断るん！？｣
A｢毎日、挨拶のように告白して来るのが嫌なの！！｣
好きって言うのは大切な人に心を込めて言うものだよ！？なのに気軽に好きって言えるなんて…どうかしてるよ←
祟裕｢もう…絶対私も好きって言わせるわ！｣
A｢…そんな事、地球が滅亡してもないよ｣←
祟裕｢……。｣
諦めた様子で…でも、また明日言いに来るんだよね〜
？？｢A！｣
A｢あ、胡桃…｣
この子は相澤 胡桃。学校は別だけど塾で仲良くなった友達。そして、唯一の恋愛相談相手。
胡桃｢また、濱田くんフッたの？相変わらずだね(笑)｣
A｢だって…祟裕ったら｣
胡桃｢好きを大切にして欲しいんでしょ？それ100回以上聞いた。でも、濱田くんいい人だよ？｣
A｢…確かにいいやつだけどさ。私には…｣
胡桃｢中間先輩？｣
A｢うん｣
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作者名：ありす | 作成日時：2017年10月15日 0時
