【wrwrd!】目を閉じたら【短中編集】 (ページ15)

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急に声のトーンが下がる
Aの方を見れば不安そうな顔をしていた

『だって、まだ手も出してくれないしやっぱ、女じゃなくて男の子のほうが…』

じわりじわりと溢れだす涙

「誤解やって！お前に手出さんのはちょっとまだ恥ずかしいからやし、ちゃんとAのほうが好きに決まっとるやん！！」

背中にぴったりくっついている彼女の顔は見えない
俺の気持ちはちゃんと伝わったんやろうかこっちが不安になってくるわ別れるとか言われたら俺はショックで立ち直れないだろう

突如背中の彼女が小刻みに動くそれと同時にくすくすと笑い声が聞こえてきた

『ロボロがそんなに私のこと思っててくれたなんて嬉しいなぁ！』

彼女の手に握られているボイスレコーダー
いつ買ったんねん！！てか嵌めたんか！！
笑顔で先程録音してたであろう部分をご機嫌そう聞いていた

「心配したやん」

『立場が逆転したね、でも私も本気で心配したから』

「別れるとか言われたらどないしようかと思った」

『そんなの絶対言わないから』

真面目な顔で言う彼女
だが、騙したのは許さへん
彼女の手を取り寝室へ連れて行く
いきなりの俺の行動にびっくりしたのか若干焦っていた

『も、もしかして手出す気ですか…？』

「当たり前やん、お返しやから」

めっちゃ不安になったんやから安心させてなA