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会社に着くと、
｢｢きゃぁぁぁぁ｣｣
うるさ。
そろそろ毎朝やんのやめろよな。悪い気はしないけど、もうちょっと静かにしろよ。何しに会社来てんだよ。
『おはようございます！』
翔｢おはよ｣
まあ、さっき思ったことなんて声にも顔にも口にも出せないから、とりあえず爽やかスマイル貼っつけて挨拶しとく。
｢おはようございます｣
『あ、おはようございまーす』
は？何こいつ。Aの方が先輩なのになんでそんな態度とってんだ？俺には、元気よくさらに言えば、ちょっと可愛こぶって挨拶してきたくせに。
猫被んだったら、最後まで被っとけよ
そんな人によって態度変えるやつより、Aみたいにちゃんと挨拶して、きっとイラッときてんだろうけど表に出さない人の方がよっぽど好きだわ。
ポーン
フロアも同じっていいよなぁ、と思ってたら聞こえた声。
｢しっかし、あんたやっぱりモテるな。｣
翔｢なんだよ笑｣
｢この調子でいけば、君の好きな人とやらも落とせるもしくは落ちると思うんだけどなぁ｣
好きな人はお前だよ！
とは言えず、
翔｢俺もそう思うわー笑なかなか手強いよなぁ｣
と言っとく。でも、
翔｢好きな人にモテないと意味ないんだよなー｣
｢まあ、たしかに。けど、モテてた方が振られてもすぐ彼女出来るべ？笑｣
翔｢なんで振られる前提なんだよ笑｣
振られる確率は高いけどさ！
｢お、こりゃ失礼致しました。幸運をお祈り致します。｣
幸運をお祈り致しますとか言ってけど、お前バリバリ当事者だからな？笑
翔｢思ってないだろそれ笑｣
｢思ってる思ってる！｣
翔｢ならいーけど。｣
思ってんだったら、好きになってくれよ
ポーン
｢じゃあな。今日も頑張ろうな｣
こうやって、ちゃんと頑張ろうなって声をかけてくれるところも好きだなと思う
翔｢そうだな、じゃ｣
頑張ろうなとも言われたし、今日は一緒に飲みにも行けるし頑張るか
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作者名：文月 | 作成日時：2020年8月9日 18時
