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翔｢そういやさ、Aによく話聞いてもらってるけどさ、Aはどうなの？｣
｢どうなのって？例えば？笑｣
翔｢人を好きになったことはあるんだよね？笑｣
｢そりゃあるわ失礼な｣
第1関門クリアだな。
いーなーそいつ。Aに好きになってもらえて。
いや、俺はこれから好きになってもらうから問題はない。はず。
翔｢じゃあ嫉妬とかは？｣
｢あーそれはない。｣
翔｢彼氏が他の女の子と話してても？｣
｢だって話してるだけでしょ？こっちだって男の人と話す時だってあるし、それを棚に上げて嫉妬するとか自己中心的なんじゃないか？と思っちゃう。｣
翔｢けど、その相手の子に彼氏奪われちゃうかもしれないんだよ？｣
｢奪われたらその時はその時。彼女がいるにも関わらず、他の子に絆されるような奴はこっちから願い下げ｣
翔｢やっぱ強いな笑｣
｢そんなんだから、可愛げがないって言って振られんだよなぁ｣
翔｢まあ、嫉妬しなさすぎるのもあれだけど……嫉妬しすぎる女の子も考えもんだよなぁ｣
｢あ、そういう経験がおあり？笑｣
翔｢まあな笑｣
5年前まで付き合ってた彼女だってそうだったし。
告白された時、俺は好きなやつがいるからって言って断っても、それでもいいからって言うから付き合ったのに、なんでAと仲良くするの！って怒られて。挙句の果てにはすこし話しただけで話さないでよ！って。
まじで理不尽。
｢ほーん。。でもなんで嫉妬しなきゃ可愛げがないんだろ｣
翔｢愛されてるか分からないってことじゃない？｣
｢好きだから付き合ってんだろ｣
翔｢そうなんだけどさー｣
｢うーん。やっぱわかんねぇわ笑｣
この時俺は、A初の嫉妬って感情を貰ってやる！と意気込んでいた。
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作者名：文月 | 作成日時：2020年8月9日 18時
