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あ、そうだ。あのネックレス買わなきゃ。
売り切れてても困るし。
翔｢ちょっとトイレ行ってきてもいい？｣
｢あぁ、いいよ行ってらっしゃい。ここで待ってる｣
翔｢分かった｣
さっさと買いに行って、戻んねーと変に思われるよな。
同じフロアでよかった。近いしさっさと戻れる。
あ、残ってたよかった。
買い終わってそっからダッシュで車に向かって荷物を置きに行く。
まじで3階でよかった。
焦りすぎて店員さんからは少し変な目で見られたけど。
急いで戻ったら、Aが男たちに絡まれてた。
は？汚い手でAの肩に腕回してんじゃねーよ。
なんでお前が先に肩抱いてんだよ。
しかもなんでAちょっと笑ってんの？
これなんて言って出てこう。
俺の彼女になんか用？とか？いや、えぇ、言いたいけどそんなんじゃないし、Aに引かれたらどうしよう。
うじうじしてる場合じゃねぇな。
そろそろ行かないと。
男2｢えー？だって全然来ないよ？｣
翔｢ごめんお待たせ。｣
くっそ、やっぱり言えなかった……
男1｢なんだよ。まじで居んのかよ。行こうぜ｣
｢いや、ほんとお待たせだわ笑 さっさと来いよ笑｣
翔｢いやーでも、ナンパされても怯まないところがAらしいわ笑｣
｢ナンパされて怯んでいいのか弱い女の子だけだからね笑 やっぱ一生独身が目に見えてるようなやつは、自分で自分の身を守らないと｣
いや、一生独身にはさせたくないっていうかさせられないんですけど
翔｢強すぎんだろ笑｣
翔｢ところでなんで、ナンパされてる時笑ってたの？｣
｢お前見てたのかよ笑 じゃあ尚更早く来いよ笑｣
なんて言えばいいか分からなかったなんてぜってぇ言えねぇ
｢笑ってたのは、普通ショッピングモールでナンパなんかする？ダサすぎ笑って心の中で思ってたのが出ちゃったの笑｣
翔｢そういうことか笑｣
ナンパされてんのにそんなこと考える余裕あるんだ笑
贔屓目いれなくても、Aは美人だしナンパされんの慣れてんのかな。
もうちょっとか弱くてもいいと思うんだけど、結局Aだったらなんでも好きなんだな。
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作者名：文月 | 作成日時：2020年8月9日 18時
