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翔｢はい、家ついたよ。鍵出して｣
この間は入るの戸惑ってたけど今はそれどころじゃない。
｢はい、｣
翔｢開けるね｣
ガチャ
翔｢お邪魔します、｣
やっぱ、Aの匂いがする
いや、何考えてんだ俺
｢ただいま……｣
そのままAはソファに倒れ込んだ
翔｢ほら、ちゃんとベッドで寝ろ｣
ソファに倒れ込みたい気持ちもわかるけどな
｢おう。｣
翔｢まだちょっと耐えろ！体温計どこ？｣
｢そこの台の上の引き出しのうえから2ばんめ｣
翔｢あ、あった。はい計って｣
｢ん……｣
翔｢薬は？｣
｢バッグのなか｣
いつももう少しハキハキ喋るのに、体調悪くてハキハキしてない所とか、ひらがなになっちゃってるところとか可愛いな
翔｢開けていい？｣
｢うん｣
結構整理されてるな
翔｢あ、あった｣
水汲みに行ってこよう。
ピピ、ピピ、ピピ
翔｢はい貸してー。37.9℃か……まだ寒いよな？｣
｢うん、ちょっとさむい｣
翔｢じゃあ、まだ上がるな……｣
翔｢はい、薬飲んでー｣
｢なんか、おかあさんみたい笑｣
翔｢俺男だわ！笑 妹がいるから世話焼いちゃうんだよなあ｣
翔｢薬飲んだ？じゃあ、寝よ。あ、着替えなきゃシワよっちまうな。すぐ着替えてすぐ寝ろ？｣
｢うんありがと。｣
翔｢おーいちゃんと布団かけろー｣
返事なし。
もう、布団かけないと治るもんも治らねえだろ。
翔｢はあ。｣
翔｢しっかり寝て治せよ。｣
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作者名：文月 | 作成日時：2020年8月9日 18時
