ドライな彼女 S.S (ページ30)

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うぅぅぅぅぅぅん
あー肩凝りそ

もうすぐ終業時間だし……残業確定だな
しゃーないしゃーない

とりあえずトイレ行ってこよ

トイレに向かうと……

『マジであいつなに？櫻井さんのなんなの？』

『誰？AA？』

『そう！最近一緒に出勤してきてるらしいし。』

うわ出たー女子特有のトイレで悪口言うやつー
外まで丸聞こえ笑
悪口なんて言われてるうちが花だしな笑

よし、入ってってやろ笑
どんな反応すっかなー笑

『……』
『……』

やべ、不貞腐れた顔してる笑
ウケる笑心の中で笑ってるの顔に出ちゃいそ笑
さっさと個室入ろ

まさかの私が個室入ったあとも、居るし
はあ、

ガチャ

洗面台で居座ってんなよ笑

｢あの、そこちょっとどいてもらっていいですか｣

『あのさあ！』

｢はいなんでしょう｣

あ、ちょっと隙間空いた
失礼しまーす
手洗わせていただきまーす

『あんた、櫻井さんのなんなの？』

｢なんなの？ですか、同期ですかね｣

『その余裕綽々な態度がムカつくのよ。あんた、櫻井さんの彼女じゃないなら櫻井さんに近づかないでよ』

皆さん気づいてます？この方、櫻井の後輩だから、櫻井さんって呼んでるんですよ？ってことは私の方が先輩ですよ？なのにタメ口？しかもあんた？
すごいなこの子

｢なぜ、彼女以外近づいちゃいけないのでしょうか？あなたは、同期の男の子と一切関わって居ないのでしょうか。同期会も行ってないのでしょうか｣

『それは……！みんなの櫻井さんだからに決まってるでしょ！？』

いや、みんなの櫻井さんとか知らんし笑
決まってるって言われても知らんし笑
自分の価値観他人に押し付けるなや笑
ていうか、2個目の質問に答えろや笑

｢みんなの櫻井さんですか……櫻井はものではないと思うのですが。さらにひとつ言わせて頂くと、あなたに何を言われようと自分が関わる人を変える気ないので。それでは。｣

｢あ、もうひとつ。外まで声が聞こえているのでもう少し声のボリュームを下げた方がよろしいかと。もしかしたら櫻井さんに聞こえてしまうかも知れませんよ？｣