ドライな彼女 S.S (ページ40)

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会社を出てからも必ず視線が刺さる

視線が注がれるのは別にいいわけよ。櫻井と居酒屋行く時だってそうだから。もう慣れた。
『何あの人、カッコイイ〜』
って言う声も慣れた。

ただね。問題は会話の内容が、今日の夜ご飯何にしよっかっていうもう同棲してるカップルか！って感じの内容だってことで。

そして、それ故に付き合ってると勘違いされて、視線が刺さるってことで。
潤くんのことを
『カッコよすぎる〜♡』
って目で見た後に
『なんであんなやつが彼女なの？しかもおばさんだし』
みたいな視線。

ええ確かに、メイクはうっすいですよ！髪の毛も綺麗とは言えないくらいボサボサになっちゃってますよ！おばさんですよ！だって隣にいるイケメンと12歳も歳違うからね！
私だってこの人の隣にいるのにこんなボサボサでいいんか！って思ってるよ！

けど別に彼女じゃないから！こんなイケメン潤くんが私を選ぶわけないだろ！って叫んでる。
心の中で。無駄だけど。

櫻井の時は、私が苗字呼びだからか、話してる内容が居酒屋の話だからか分からないけど、こんなに視線が刺さることはなかった、
と思う。

潤｢少し鼻息荒めだけどどうした？笑｣

めっちゃ笑いながら言ってきた潤くん
鼻息荒いとか失礼だわ！
そもそも潤くんせいだっつーの！そんなにイケ散らかして通るだけで、女の子をときめかせちゃうからだわ！

とは言えず、

｢ちょっと興奮状態｣

とだけ言っとく
私を興奮状態にさせた大元の原因の潤くんは

潤｢なんでだよ笑｣

って爆笑してる。

今まで天下の櫻井翔だと思ってたけど、潤くんも天下だな。すげーな。