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朝より辛くなってたけど、やっとこさ最寄り駅に着いた。
翔｢タクシー乗るか？｣
うーん……どうしよ。でもどうせ櫻井が払っちゃうんだろうな……
｢いや、大丈夫。歩く｣
翔｢そっか。わかった｣
｢櫻井、ありがとうな。わざわざ仕事抜けてもらっちゃって｣
翔｢いいんだよ。なんかあったら心配だし、とりあえず重要な仕事は終わってたし｣
｢君はほんとに良い奴だな｣
翔｢あはははは笑 急にどうしたんだよ笑｣
｢いや、ふと思った。｣
翔｢それより、寒くない？大丈夫か？｣
｢うーんちょっと寒いけど、大丈夫｣
翔｢じゃあ、これ羽織っとけ｣
って渡されたのは、櫻井のジャケット
なんでいつもくそあちいのに持ってんだよ笑
でもありがたいから、借りとく
｢ありがと。｣
翔｢おう、｣
うわーめっちゃ櫻井の匂いする。
当たり前か。柑橘系？かな甘い匂いじゃないからすっきりする。
私この匂い好きだな
気付いたらめっちゃ嗅いでたらしく
翔｢匂い嗅ぎすぎだろ！笑 俺の体臭染み込んでんるかもしんねえぞ？笑｣
｢あ、ごめん笑 体調悪い時にちょうどいい匂いだったからつい笑 この匂い好きだし｣
｢体臭？あ、加齢臭のことかな？今ところはしないから心配しなくて大丈夫そうだぞ｣
翔｢加齢臭て！失礼な！まだ30代だ！しないわ！｣
｢あははははは笑｣
笑うのちょっと辛いかも
はあ、
｢はあ、｣
あ、口からもでちゃった
翔｢無理して笑うなよ？病人なんだから。｣
｢うん。｣
翔｢もうすぐだから、な。頑張れ｣
やっぱり、タクシー乗ればよかったかな……
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作者名：文月 | 作成日時：2020年7月27日 23時
