ドライな彼女 S.S (ページ19)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:163,987 hit

18 ページ19

それからこの間と同様、櫻井と一緒に出勤すると……

｢｢きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ｣｣

うっわ、うっるさ。頭に響くわ。少しは黙れよ……

そうだよ、忘れてた……今日いつもと同じ時間だから人が前よりも多いんだった……
なあんで、体調悪い日にこれ聞かなきゃならないかなぁ
薬飲んだのに悪化するわ

『櫻井さん！おはようございます！』

すっげえなあ、ほんと。めっちゃメイクも髪も爪もキメてるし……彼女らの隣に並ぶと今日なんか余計廃れて見えるわ……
努力の塊！って感じだなぁ、
とか言って努力もしない私はあの少女漫画の主人公と同じなのでは……！？
え！それはやだ！
よし、女子力上げる努力はしよう。

あげたところで誰が見るかっつー話ではあるけどな笑

翔｢おはよ｣

まあた、イケメンスマイルお見舞いしてやがる……

ああ、彼女達の魂が天に昇ってくのが見えるよ

『櫻井さんに、挨拶返してもらっちゃったぁ……！』

『良かったね！』

いや、アイドルかて笑そりゃ、挨拶くらい返すだろ笑どんだけ無愛想だと思ってんだよ笑

｢出勤しただけでこの歓声……さすが天下の櫻井翔だな……｣

あ。つい心の声が漏れてしまった……

翔｢小さい声で言ったつもりか知らねえけど、聞こえてんぞー笑天下のってなんだよ笑｣

｢どこに行っても何もせずとも女を墜す百戦錬磨の男｣

翔｢それだと、Aも俺に堕ちてることになるぞ？笑｣

｢あ、たしかに。私まで堕ちたら女友達いなくなるな！笑みんな下心有りまくりって大変だな笑｣

翔｢ええ？A曰く百戦錬磨の俺に堕ちてないの？｣

｢堕ちてねーよ笑｣

翔｢くっそー。まじかー！笑｣

この時は、もう今更堕ちねーわ！って思ってた。