1 ページ2
『私の服……服……あった！』
高そうなドレスを汚さないように何とか自分の服を探し出して堅苦しいこのドレスを脱ごうとしたのだが
『……ぐ……背中のチャックがっ……！』
こんな所で私の柔軟性が試されるとは
「誰かいんの？」
『……！』
この声はイルミ……！！！…うん、ぜっっっったいに会いたくない。
何とか気配を殺したがイルミはその気配の差に勘づいたらしい。さすが暗殺業を長くやってるまである
「うん、Aの匂いがする」
前言撤回、ただの不審者でした
『うわあああ！！！開けるな！！開けるな！！！』
ギギギと無慈悲な音とともに扉が開くのを私はもう虚無の感情で見届けるしか無かった
「……へえ、似合ってるじゃん」
『うるさい、着替えようとしてたんだから出てって』
「……概ね背中のチャックが下げれなくて苦戦してたってとこかな」
『…………』
「ドン引きしないでよ」
『っあとちょっとで届くところだったんだから早く出てって！』
「オレが下げてあげるよ」
『来るな！どけ！』
急いで逃げようとしたが気づいた瞬間にはもう肩に手を添えられている
いやここで培われた暗殺テク使わなくていいから
「動かないで、チャックが噛んじゃう」
『っ……！まっ……！』
ジジジと下がっていくチャックに反比例して羞恥心が爆上がりしていく私の心臓はもう爆発寸前だ
「はい、出来た」
『っ……ありがと。早く出てって』
「はいはい、……耳真っ赤だよ」
『うるさい！！！！！』
これは手つきがなんかいやらしいイルミが悪い、全面的に悪い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おじいちゃんパンチ - え、おもしろ、好き (2月26日 17時) (
レス) @page12 id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこクラブ(プロフ) - まゆさん» うわああありがとうございます(；；)¨♡¨ こんなどちゃくそ気分更新で申し訳ないですが本当にコメントがモチベーションになるので頑張ります……！ありがとうございます(；；) (2023年2月1日 23時) (レス) id: 2362b3c196 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 凄く面白くて、ドキドキしながら読んでます！更新楽しみにしてるので、頑張って下さい！ (2023年1月30日 17時) (レス) @page9 id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよこクラブ | 作成日時：2022年8月30日 9時
