第十一話 ページ13
「えーっと・・・おにごっことか・・・？」
っていや、それは二人じゃできないわ。
いくら考えてみてもいい案が浮かんでこない。
私はその状況に頭を抱えた。
だがしかし、ロキは。
「なにそれ、オニゴッコ？それやってみたいなァ！」
テンションが高いまま私に詰め寄ってくる。
「いやー、あのね？これ二人じゃできない遊びだから・・・」
いやできないこともないけどそれってただの追いかけっこだしな・・・。
するとロキはむすっと唇を尖らせた。
「ちぇー、やりたかったのにィ・・・」
「いやあのねそんなこと言われてもさぁ」
私がそうつぶやいたその時。
視界に突然白いものが横切った。
「え、なにこのうさぎ」
それをよく見てみると、うさぎであることがわかったのだが・・・。
「なんでうさぎがいるんだよ」
私は呟く。
そもそも神の教育をするためにある箱庭だっていうのに、なんのためにうさぎがいるんだか・・・。
ロキもうさぎをみて不思議そうにしている。
「オマエどこから来たの？」とか質問しているようだ。
なんで答えることにできない相手にわざわざ質問してるんだよとか思うけどな！←
すると、遠くから突然、「あーっ」と驚いたような声が聞こえてきた。
続いて、パタパタと走る音が聞こえてきて、小さな人影が見えてくる。
「うさまろ！こんなところにいたのかー。探したんだぞ！」
その声と共に、こちらにやってきたのは尊だった。
どうやらこのうさぎを探していたみたい。
「え、うさまろ？」
私がおもわず聞くと、尊はこちらに気づいた。
「あ、お前・・・。えっと、稲野か」
「うん」
尊はうさぎを抱き抱えると、私に言う。
「こいつはあにぃの式神なんだぜ。名前は、うさまろな」
「う、うさまろ・・・」
そのネーミングセンスどうにかならんのか←
そして尊は得意げに胸を張る。
「うさまろっていうのはな、俺がつけた名前なんだぜ！」
「ぶ、ぶっふぉｗｗｗｗ」
しかもその名前つけたのお前なのな！ｗ
＊
それから私は、二人とだらだら雑談していた。
「なあ稲野。お前は俺たちに学園を強制しようとはしねえのか？」
尊が不思議そうに聞いてくる。
「確かに草薙ちゃんの方は学園に積極的なのに、キミは割と適当だよね〜」
ロキはクスリと笑いながら言った。
「適当って・・・まあ確かにそうだけども」
だってやる気ないし！ｗ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ - 面白かったです(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年6月30日 0時) (
レス) id: 139ce4a76e (このIDを非表示/違反報告)
イスフィーユ - 早く続きが見たいです。更新頑張って下さい！ (2014年7月29日 2時) (レス) id: 7ae3fa9c4c (このIDを非表示/違反報告)
みら(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！がんばりますねー！ (2014年7月17日 16時) (レス) id: c6cac86b84 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2014年7月14日 23時) (レス) id: c42e404346 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 面白〜〜〜い、ロキちゃん可愛い(前から可愛いなと思っていたから、ちゃんずけしています) (2014年6月16日 23時) (レス) id: 13c6deeea9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
