第十話 ページ12
「次は私が！」とバルドルが前に出た。
そしてバルドルがロキとトールに向かって訴えかけようとしたその時。
「バルドル〜。オレは、行かないよ？」
ロキの方が先に口を開いた。
「ねっ！稲野ちゃん！」
「は？」
急に私に話を振ってくるロキ。
「だって言ってたじゃん！『私はおまけですから』って！つまりそれって別にいなくてもいいんデショ？じゃあじゃあオレとサボろーよ！」
そう言ってロキは私の腕を掴む。
かと思うと強引に腕を引っ張り出した。
「ちょ！？待ってよ、ロキ！！」
私の意思は完全無視でロキは走る。
さっきから無視ばっかされる・・・いい加減キレたい。
すると、後ろからバルドルの声がした。
「ロキ！まってよ！ねえロキ！・・・ってうわあああ！？」
そして、どすっと鈍い音が響いた。
バルドルがこけたのだろう。
その隙を図ってか、そのままロキは駆け出した。
「あ、あの、ロキ。なんでそこまでして私を連れてサボりにいきたいの？」
私は呆れがちに聞いてみる。
すると、ロキは少しこちらを振り返って笑った。
「ふふふ〜ん！だって楽しいこと、したいジャン？」
「・・・ガキか貴様は」
そのままロキは私の手を引いて走っていってしまった。
＊
「もう誰も見えないところまで走ってきちゃったのかよ・・・」
私はもうめんどくさくなって適当に呟いた。
ロキはそんな私にニヤニヤとしながら話しかけてくる。
「このシュチュエーションってさ、もしかして二人きりってカンジ？☆」
「うっせえ黙れ」
こいつは何がしたいんだまじで。
それでもロキはニヤニヤ顔を崩さないまま話してくる。
「ジョーダンだってばァ！それよりさ、こういうときニンゲンってなにして遊ぶの？」
「は？」
女子校生の私には男子との戯れ方なんてわかりませんが。
「はぁ・・・」
私が呆れたようにため息をついても、ロキは諦めてくれない。
「ねえねえなんでもいいから教えてよォ！」
私がノリ気じゃないのは明らかなのに、ロキは私の肩をぶんぶん揺さぶっておねだりしてくる。
ガキかってのまじで←
「オレは、ニンゲンの遊びに興味があんの！アンタがオレのニンゲンの友達第一号なんだから、ちゃんと教えてよね！」
「・・・」
そこまで言われると何かしらやらなくちゃいけないという衝動が襲ってくる。
なんかあるかな。今できそうな遊び。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ - 面白かったです(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年6月30日 0時) (
レス) id: 139ce4a76e (このIDを非表示/違反報告)
イスフィーユ - 早く続きが見たいです。更新頑張って下さい！ (2014年7月29日 2時) (レス) id: 7ae3fa9c4c (このIDを非表示/違反報告)
みら(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！がんばりますねー！ (2014年7月17日 16時) (レス) id: c6cac86b84 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2014年7月14日 23時) (レス) id: c42e404346 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 面白〜〜〜い、ロキちゃん可愛い(前から可愛いなと思っていたから、ちゃんずけしています) (2014年6月16日 23時) (レス) id: 13c6deeea9 (このIDを非表示/違反報告)
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