第110話 ページ18
mn「Aさぁ…いっつもこんそめくんに張り付いて、男子にベタベタしてさ。そんなに男騙すの楽しい？」
『いや…違うよ…？愛美だって知ってるでしょ…？』
mn「はぁ…だからって小6にもなってまであんなに遊ばないでしょ」
『だから…！違うんだって！』
mn「あーあ、やっぱ子供って親に似るんだね」
愛美がそう言い放った瞬間、サーッと血の気が引いた。
なんで知ってるの？誰から聞いたの？ねぇ、愛美。
誰にも知られたくなかったのに。互いをよく知ってるからこそ、愛美とこんそめにだけは知られたくなかったのに。
mn「あんたのママ、”ソウイウとこ”で働いてんでしょ？ママから聞いたよ」
軽蔑。
愛美の視線は、まさにそれだった。
それからだったか。私は、なるべく愛美を避けるように過ごしていた。
怖かった。でも、何より怖かったのは、愛美が最後に言い放った言葉だった。
mn「こんそめくんだって知ってるよ。だからあんたのこと嫌いなんだよ」
こんそめに嫌われた。その事実は、私の心を酷く抉った。
愛美に近付けば、またそれを聞かされてしまうかもしれない。だから、愛美に近付くのはやめた。愛美にも近付かれないように、気付かれないように、なるべく地味でいた。
結局それでも駄目で、2年に上がってかねごんたちに追われるようになるまでは、愛美からの嫌がらせは絶えなかったけど。
『…あーあ、私の人生ってつまんなかったなぁ…』
死に際だからなのか、随分と長く感じる落下時間に、ポソりと呟いた。
ar「ｯA！掴んで！」
珍しく緊迫したあろえの叫び声が、妙に耳に通った。反射的に校舎側の手を伸ばすと、誰かにその手を掴まれる。
空中で急に止まったことで、私の体は校舎へ引き寄せられるようにして激突した。顔は何とか避けられたけど、激突した箇所だけでなく身体中に痛みが走る。
体が引き上げられていく。
ここは2階のようだ。危なかった。
踊り場の窓から校舎内へ入り、ようやく床に足が着いた。
途端、あろえから抱き締められる。
ar「A、A…！なんでｯ…何してんだよぉ！」
tr「あっ…ぶなぁ……」
gt「はぁｯ……A大丈夫か！？」
gn「A、怪我しただろ。保健室行くぞ」
見ると、限界の4人がそこにいた。あろえとたらこに至っては泣いてるし、体も痛いけどそれどころじゃない。おい収集つかねぇって…！
下と上から足音が聞こえる。まぁ誰が来るかは大体予想つくよね…
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舞コンブ神楽(プロフ) - もっちもっちさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました…！ちなみに今も(かなり亀更新ですが)長編や短編を書いてるので、もし良ければ読んでみてください！ (2022年10月20日 23時) (
レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
もっちもっち(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!つい最近読んだよですが、面白すぎて2日間で終わってしまいました!!!さらに面白い作品が出ることを期待しております！ (2022年10月20日 21時) (レス) @page32 id: 5d1b6c9e6e (このIDを非表示/違反報告)
舞コンブ神楽(プロフ) - クラインさん» そんな感じです！子供ちゃんも、もしかしたらハチャメチャな未来になるかもですね…！こちらこそ、ここまで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年6月21日 23時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
舞コンブ神楽(プロフ) - くろもち@華月さん» 楽しいと感じて貰えてとても嬉しいです(*´˘`*)最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年6月21日 23時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
クライン(プロフ) - 完結おめでとうございます。夢主ちゃん達みんな幸せになってくれてよかったです。この先は子供ちゃん×zmさんって事であってます？？？そんな未来を想像しながら生きていきます。ここまで本当に、お疲れ様でした！！素敵なお話をありがとうございました！！ (2022年6月21日 19時) (レス) @page32 id: 2e57063caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞コンブ神楽ﾁｬﾝ | 作成日時：2022年5月1日 17時
