第107話 ページ15
んそめside
かねごん早く戻って!
突然来たかねごんからのLINE。何事かと思いつつ、とりあえず返信する。
凪斗なんで?
かねごんいいから早く!
かねごんが珍しく焦っているように感じた。なんとも言えない不安が俺を襲う。
何かが起こっている。今行かないと、取り返しのつかないことになる気がする。
今回だけは自分の直感を信じ、今来た道をUターンして走り出した。
Aside
『遅くなってごめん!こんそめ、話って何?』
屋上の扉を開けると、正面の柵にもたれる人影が見えた。
「…あ、やっと来たの」
『…え、?』
mn「はぁー…おっそ。どんだけ待たせるつもりなの?」
マジでムカつく、とつけ足しながらこちらに歩みを進める愛美。
なんで?あれはこんそめの筆跡だったはず。こんそめがここにいて、私を待っていたはずなのに。なんで、なんで…
mn「フッ…wていうかさぁ」
「あんたマジで騙されたんだ?w」
『…どういうこと?』
mn「あたしがこんそめくんの筆跡真似して書いたんだ」
「そのためにわざわざノートまで借りたんだからね」
”染谷”と書かれたノートをひらつかせながら自慢げに言う愛美。
借りた…?嘘つけ、こんそめ確か、昨日ノート無くしたって言ってた。
きっと、何かの間違いだ。
mn「やっぱこんそめくんは優しいよね。優しいからあんたなんかとずっと一緒にいるんだよ?」
「こんそめくん、本当は一緒にいたくているわけじゃないんだよ?」
体が固まって動けない。その間にも愛美はどんどん近付いてくる。意地悪く、ゆっくり、ゆっくりと。
mn「ねぇ?Aってこんそめくんといる資格なんてあるの?」
耳元で、鳥肌のするような声が聞こえた。
『やめて…!』
愛美を突き飛ばし、その場に踞る。だが、自分が思っていた以上に力が出ていなかったらしい。愛美は腹を押さえてケラケラと笑っていた。
mn「なにそれwそんなので抵抗したつもり?ww」
「はぁーあ…wほんと、笑わせてくれるよねぇw」
涙を拭いながら、未だにクスクスと笑っている愛美。
mn「ていうかあんたも懲りないよねぇ…あたし何回も言ったよね?」
『…やめて、』
mn「こんそめくんはあんたなんか好きでもなんでもないんだよ」
『やめて』
mn「さっきも言ったでしょ?優しいから一緒にいてくれるだけ」
『やめてよ…』
mn「こんそめくんはあんたなんか嫌いなんだよ」
そんなの、聞きたくない。
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舞コンブ神楽(プロフ) - もっちもっちさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました…!ちなみに今も(かなり亀更新ですが)長編や短編を書いてるので、もし良ければ読んでみてください! (2022年10月20日 23時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
もっちもっち(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!つい最近読んだよですが、面白すぎて2日間で終わってしまいました!!!さらに面白い作品が出ることを期待しております! (2022年10月20日 21時) (レス) @page32 id: 5d1b6c9e6e (このIDを非表示/違反報告)
舞コンブ神楽(プロフ) - クラインさん» そんな感じです!子供ちゃんも、もしかしたらハチャメチャな未来になるかもですね…!こちらこそ、ここまで読んでいただきありがとうございました!! (2022年6月21日 23時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
舞コンブ神楽(プロフ) - くろもち@華月さん» 楽しいと感じて貰えてとても嬉しいです(*´˘`*)最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年6月21日 23時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
クライン(プロフ) - 完結おめでとうございます。夢主ちゃん達みんな幸せになってくれてよかったです。この先は子供ちゃん×zmさんって事であってます???そんな未来を想像しながら生きていきます。ここまで本当に、お疲れ様でした!!素敵なお話をありがとうございました!! (2022年6月21日 19時) (レス) @page32 id: 2e57063caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞コンブ神楽チャン | 作成日時:2022年5月1日 17時