第13話 ページ15
『あのねぇ…』
昼休みになり、事情(？)をこんそめに説明した。といっても、全て正直に話してしまえば私の正体もバレてしまう訳なので、”昨日、2人が勝手に一目惚れした”という設定にしておいた。
ちょっと無理矢理な気もするけど、実際中学時代も2人は一目惚れだったらしいし大丈夫でしょ。
sm「…あっそ」
…はぁ？
お前から聞いてきたんだろーが！
私がなんとか理由を捻り出したにもかかわらず、こんそめはどこか不服そうな______寂しそうな顔をして、興味無さげに呟いた。
午後の授業はとにかく眠かった。一定の時間帯になると眠くなる体質でも持ってるんですか私は。
眠気に耐えられず伏せようとする度、こんそめからの教科書チョップを食らう。割と痛いのやめて欲しい。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…
『やっ…と終わったぁ…』
sm「まだ6限目あるけど」
『ｸﾞｯ…(死)』
やっと終わったぜ…！
帰りの号令が終われば私の動きは速い。瞬く間に帰りの準備を済ませ、教室を飛び出す。帰宅部エース5年目なめんなy
kg「つっかまえた〜♪」
yk「かねごん足はっや…！」
いやこわ。
完全に体に腕を回されているので、逃げられない。さらに前には焼きパンが来てしまい、完全に包囲された。クソが。
『ｯんな簡単に捕まってたまるかぁぁぁぁ！！！！』
後ろから抱き締めてくるかねごんに頭突きをかますと、身長差的にかねごんの顎にクリーンヒットした。かつ、正面にいる焼きパンを押し退け走り出す。軽いというか君弱すぎない？
kg「いっっだぁぁ！？？！」
yk「まってぇー…」
声は徐々に遠くなり、あっという間に昇降口。私に敵うと思うなよ？逃げ足だけは自慢なんだ。だけは()
今日は…水曜か、じゃあバイトは休みだな。やったぜぇ！
真っ直ぐ家に帰れる喜びを噛み締めながら、通学路を走った。
sm「あれ、」
『は？(全ギレ)』
なんでここいんの？？？
…あれ、私お隣さんに挨拶とかしたっけ…？してねぇな、じゃあこれはもしかして…
sm「部屋隣だったんだ」
だよな〜〜〜……
小説なんかでよくあるパターンじゃねぇか…引っ越した時点でちゃんと確認しときゃ良かった…
アパートの隣にこんそめが住んでるだなんて、これはもうかなり詰みでは？朝ごみ捨てとかする時は多分メイクしてないだろうから、会ったらバレんじゃん。やば。
sm「まぁ…よろしく」
こっちはよろしくしたくねぇぇぇんだよ！！(泣)
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神楽舞コンブﾁｬﾝ(プロフ) - @がーなさん» ありがとうございます…！！コメントすごく励みになります…僕も、楽しく書かせていただきます！ (2022年3月13日 22時) (
レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
@がーな(プロフ) - うん、もう色々タイプ,,,作者さんすごい！！文才分けてほしいぐらいです！！これからも、物語楽しく読まさせてもらいます！！ (2022年3月13日 20時) (レス) id: ab96b69a73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞コンブ神楽ﾁｬﾝ | 作成日時：2022年1月3日 12時
