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第12話 ページ14

『はぁッ…!セーフ…!!』

キーンコーンカーンコーン…

ガチで危なかったぢゃん…いや、課題やってないって点では危ない状況に変わりはないんだが。

『おはよ…!課題見せて…!!』

ぜーぜーと息を切らしながら、こんそめに言う。こんそめは怪訝な顔をしながらも”課題が何であったか”を見せてくれた。

『…え、”課題の答え”は見せてくれないの?』

sm「見せるか。自分で解きなよ』

自分で…?この習ったこともないプリントをどうやって解けってんだよ…!!(学校による進度の差)

『お願い…!習ってないの…!』

顔の前で手を合わせて全力で頼む。が、こんそめは何故か自分のファイルを手放さない。
腹が立ったので、彼の手からファイルを奪い取ってやった。

sm「あ、ちょ…!」

漁っていると、ファイルの中は整理されていたので、すぐにお目当ての課題プリントが見つかった。

だが、そう簡単にいくわけもなく。こんそめが後ろから私に覆い被さるようにして、腕を伸ばす。私は、プリントを取られないよう手元に隠す。こんそめが強行突破しようと手を伸ばしてくる度、私の体制が丸くなっていく。いやキツいて。

てかまずなんでそんなに見せたくないんだよッッ!!!

kg「…ちょっと、そろそろ俺怒るよ」

前の席から、かねごんの不貞腐れたような声が聞こえる。顔を上げて彼の顔を見ると、明らかに怒っていた。

kg「Aは俺のですー!」

『わっ…!?』

体制が体制だ。お腹に手を回され簡単に持ち上げられてしまい、あっという間にかねごんの腕の中にいた。

yk「あ!かねごんずるい!」

少し離れた席の焼きパンが立ち上がる。頼むから早く来てくれ先生。
こんそめは唐突すぎる2人の言動に困惑しているようで、視線で私に助けを求めてくる。こっちも助けて欲しい。

ここは教室なので、周りを見れば視線が私たちに集まっているのがわかった。あぁ…中学時代の悪夢が…

『ちょ…あの…落ち着いて…?』

とりあえず2人を宥めるように声をかけてみる。だが効果はなし。

sm「あと席戻れよ。先生そろそろ来ると思うから」

kg「えっそれはやばい」

…どんだけ怖いんですかここの担任さんは。
さっきまで私を離そうとしなかったかねごんは、それを聞いた瞬間すぐに離してくれた。焼きパンも、渋々といった様子で座る。
ふぅ…助かった…

『ありがと』

sm「うん…それより」
「あとで説明してくれん…?」

まぁそうだろうな…普通誰も理解出来ねぇよあんな状況…

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作品ジャンル:恋愛
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神楽舞コンブチャン(プロフ) - @がーなさん» ありがとうございます…!!コメントすごく励みになります…僕も、楽しく書かせていただきます! (2022年3月13日 22時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
@がーな(プロフ) - うん、もう色々タイプ,,,作者さんすごい!!文才分けてほしいぐらいです!!これからも、物語楽しく読まさせてもらいます!! (2022年3月13日 20時) (レス) id: ab96b69a73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞コンブ神楽チャン | 作成日時:2022年1月3日 12時

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