エピローグ【文豪ストレイドッグス】両片想い? ページ47
『…ほんっと、馬鹿。』
何が[さよなら。]よ。こっちはさよならする気はさらさら無いんだから。
「おい、ハル。いいのか?
あのガキ死んじまうかもしれねェぞ。」
私の携帯の画面を覗き乍中也さんが聞く。
『大丈夫ですよ。私がユウトを死なせる訳ないでしょう?』
それに、と続ける。
『私が何もしないでユウトを送り出すと思います?』
「何?…真逆、手前」
『その真逆、ですよ。』
そう云って携帯の画面を見せる。
[私の知り合いが其方で起こっている騒動を治めに行くようなので、もしこの人を見かけたら、よければ少しでもいいので手を貸してあげて下さい。今度お会いした際にお礼は沢山させて頂きます。
死んで欲しくない大切な人なので、よろしくお願い致します。
____マーク・トゥエインさん、ラヴクラフトさん]
『組合戦の後、この御二方とは連絡がとれるようになったので』
「…俺は手前の人脈が怖ェ」
『皆仲良く、が最近の私のモットーですよ?』
「この間あの学生共を一掃していた奴の云うことじゃ無ェな…」
『だってユウトの事殺そうとしてたから…』
そう、何だかんだ云っても、私の行動の中心には何時の間にかユウトが居た。
最後まで優しかったユウト。
私が中也さんを好きだって勘違いをしたまま行ったユウト。
そのまま永遠のさよならにする訳ないでしょ?
未だ、"好き"って云ってないのに。
その後、ユウトとラヴクラフトさん、トゥエインさんが欧米で会い、共闘したのは、また、別のお話___。
あとがき 神楽小夜 コハル→←エピローグ【Weiβ kreuz】One More Angel
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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 12時