エピローグ【Weiβ kreuz】One More Angel ページ46
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『ハル:ねえ、学校結局どうなんの?』
『ユウト:退学』
『ハル:やっぱり両立とか無理っぽいか。』
『ユウト:下手すれば戦争みたいに死ぬ気で行かなきゃなんねえからな。なーんてなw』
『ハル:は?ユウト死ぬわけないでしょw』
『ユウト:当たり前じゃんwww』
俺はメールをハルとやり取りしていた。携帯を閉じると《ブブブブブ》という大量にメールが来たかのようなバイブ音が聞こえた。見るとポートマフィア共からだ。見なくても同じこと書かれてるからいいとするか。
今高速道路走ってサービスエリアにいる。オミ以外は皆食料を買いに行ったりしていた。
何故オミが残っているのかというと、オミからあの話しがあったからだ。
「...結局お前、親父さんの後継すんのか。」
「うん。もう鷹取衛として、ペルシャにならなければならないんだ。それに、ユウト君だって最も大切な事があるんでしょ?」
「ああ...例のミッションか。」
「君にはそっちの組織で働いてもらう。目的はわかってるよね。」
「"エスツェット壊滅"...だろ。」
そう、ハルには最後まで隠していた秘密があった。俺はWeiβをやめ、欧米の組織に所属して、エスツェット絡みの組織を処刑する最大ミッションがあった。この事をハルやポートマフィア共は知らない。これからはもう戦争に行って死ぬ気でやらなければならないのだ。だからハルには言ってなかった。
俺の使命は全て果たした。
死んでも悔いは残らない。
そしてアパートに着き、俺はスーツケースに荷物を閉まった。ふと携帯を見ると、またメールが来た。見るとまたハルからだ。どんだけ心配してんだ...ったく。
『ハル:死なないでよ』
...どうやら既に読まれてたらしい。本当にアイツらの異能力には叶わない。今の俺はもう異能力は使えない、ただの人間になった。俺は、ハルのメールには返事しなかった。もう俺は東京にも日本の何処にもいない。ハルは中也のこと好きだから、俺の事なんて幼馴染みなんて思ってないだろう。それでもハルが生きていればそれでいい。
「そろそろ迎えが来るから、急げよ。」
「ヨージいたんだ...。わかった、今行く。」
俺はスーツケースを閉まって、コートを着て外へ出た。外は綿雪が降っていた。日本での雪景色はこれで最後か...。そう思った。
ヨージとケンはアジア内だが、俺だけ行き先が別だ。
俺はハルに最後のメール返信をした。
『ユウト:好き。そしてさよなら。』
そして飛行機は飛び立った。
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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 12時