41 神楽小夜 前半アヤ目線 後半夢主目線 ページ44
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《あああああああああぁぁぁ！！！？？》
部屋の奥から聞こえるユウトの悲鳴(らしき叫び声)。その声に俺達は呆然と聞いていた。何をされているかわからないが...太宰いわく与謝野が治療しているという事だが...。
「ユウト君...色んな意味で大丈夫かな...。」
「恐らく無事じゃない...かもな。」ﾎﾞｿｯ
「やめてよヨージ君怖い事言わないで〜！」
ヨージの言葉にオミは耳を塞いで涙目で言った。ユウトが色んな意味で心配らしい。俺もそうだが...あれはアウトだろ。(汗)
「与謝野さんユウト解体したりしないよね...。」
「ｷﾞｬｧｧｧｧｧ」気絶
「え！？オミ！？オミィィ！！」
ハル、そんな事言ったらオミが可哀想だぞ。ユウトも。それにしても探偵社は中島とハル以外誰もいないみたいだな...。
あの爆発のあと、あまりの事態に自衛隊まで来る始末だった。勿論来る前に撤収したが...爆発による怪我人は数しれずだが、重傷や軽傷のみで死亡した者はいないらしい。
「もう2度とお前の治療なんて受けねえよ！！」
ユウトが与謝野に向かって怒鳴っている姿が目に入った。瀕死状態だったユウトを助けてくれたことは感謝しているぞ、与謝野。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「え、もう帰るの？」
「当たり前じゃん、ミッション完了したからさ。」
「ユウトー！片付け手伝ってくれー！」
「おう、今行く！」
俺はケンの呼ぶ声へと掛け走った。花を慎重に、折れないように優しく取り扱い、全てトレーラーに詰めた。
と、丁度女子高生達がその様子を見て突然駆け寄ってきた。
「えー！？もう帰るんですかー！？」「嫌だー！」「まだいてくださいよー！」
女子高生共がアヤ達を囲むように群がり、それを側で見てる雑草のような存在の俺。
っつうか俺は雑草なのか！？雑草なのかぁ！？
「ヨージ...さん...その...これ。」
聞き覚えのある声に目を向けると、ギブスを付けた天宮マイの姿が見えた。反省しているように見える。あれからもう洗脳は解けたらしい。
雨宮はヨージに手袋を渡し、そのまま去ってしまった。
「サンキューマイちゃん！君のこと愛してるよっ♪」
「「ｷｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧ」」
女子高生全滅。お前は何処のアイドルだ。
「んじゃあハル、永遠のさよならな。
大好きな中也と仲良く付き合えよ。」
ニッとハルに笑顔を見せた。
「...やっぱり変なの。」
そう、これでもうハルとは2度と会わない。俺は使命を果たしたのだから。
さよなら、愛しい幼馴染み、ハル。
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作者名：神楽小夜・コハル | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月14日 12時
