33神楽小夜「暫くWeiβアヤ目線だよぉっ!((殴」 ページ36
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アヤside
「ユウト!っ!」
あまりにも敵が多すぎて前に進めない。催眠ガスで意識が薄れそうになる中、ユウトが車に乗せられるところを見た。それを必死に追いかけ、今地下にいる。奴らの拠点はここだが...多くて進めない。
「アヤ君!」
「オミ!」
「お前一人で行くな!俺達も仲間を見捨てるようなやつじゃねえ!」
「ミッションは必ず終わらせてやる、ケンとオミ、そして俺でこいつらの足止めにをする!」
「すまない、頼む!」
三人に足止めを頼み、俺は更に先を進んだ。その時ハルの姿が見えた。一人で苦戦しているようだ。俺も協力して片付けた。
「すみませんアヤさん!それにユウトはこの先に!」
「お前の勘か?」
「はい!」
二人で最深部に向かい、遂に到着する。大きな扉に近づくと自動でゆっくりと開いた。まるで俺達を誘うように。
「ユウト!」
ハルが部屋に駆け走り、俺もゆっくりと部屋に入る。その時扉が勝手に閉じ、辺りは暗闇に包まれた。
《侵入者発見。
学生No.05687島崎ユウト、排除しなさい。》
部屋中に声が響き渡った。その声は機会のようで、人間の女の声のようにも聞こえる。
そして部屋にカッ!と明かりが点いた。部屋の奥にいたのは、Gクラス学生の集団と、それを率いる赤い学生服の男がいた。
目を疑った。その男は紛れもなくユウトだった。
「ユウ...ト?何やってんの!」
「下級動物が鳴いてんじゃねえよ。
藤宮蘭、池田ハル、使命の元に排除する。
エスツェットの名の元に。」
「エスツェット...だと!?」
頭の中で鷹取玲司の姿が過ぎる。それだけではない、過去のあの記憶も、彩のことも、全て。怒りが込み上げてきた。エスツェットは消滅していなかった。それを考えると、腹立たしくなっていく。
「おーいおい、動かねえと死ぬぞ、愚図共が!」
__異能力【汚れちまった悲しみに】
その時立つことが不安定になり、体が宙に浮く。これは...中也と同じ能力!?
発動しているのは中也じゃない...ユウトだった。
「池田ハル、お前の能力だってあるんだぞ?ええ?ポートマフィア全員の能力を授かったんだ。
お前ら、殺れ。」
「「はい。」」
ユウトの命令でGクラス学生が俺達におそいかかる。俺は動けず何度も殴られ、ハルは拘束された。
「なあ母さん...見てる?俺、母さんのために頑張ってるよ...!」
《ええ、ママはちゃんと見てるわ。》
母さんと呼ばれるその声が聞こえる場所には、
想像を超える大きなコンピュータがあった。
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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 12時