31 コハル「何気に初の中也さんside!」 ページ34
任務が終わり、ハルの所へ行こうとスマホを開くと、ハルのスマホのGPSの動きが可笑しいことに気付いた。
胸騒ぎがして俺がトレーラーに向かうと、ユウトとハルの姿はなかった。
「…!嗚呼、中也か。何しに来たんだい?」
声に振り返ると、太宰が居た。
「厭な予感がして来たんだが、ハルは何処に行った?」
太宰が目を伏せる。
「…真逆、か?」
「其の真逆だよ…」
嗚呼、最悪だ。
「…人虎、ぐっすり寝ていたな。」
不機嫌そうな顔をしていた芥川が更に不機嫌そうな顔をする。どうやら人虎が目覚めたようだ。
「貴様がハルに一番近かった筈。何故止めなかった…!」
芥川は人虎の胸ぐらを掴む。
「まあまあ、芥川君。
之は流石に敦くんでも止められなかったよ。」
太宰が2人の間に入り、宥める。
「如何する、太宰。」
「如何するかなんて決まっているさ」
そう云う太宰の目は笑っていなかった。
「敵地に乗り込む」
「手前、」
「勿論中也も行くだろう?」
其れは当たり前だが、俺達2人では流石にきつい。芥川と人虎の2人が協力するとは思えないし…
「芥川、人虎、手前等は如何すんだ?」
「…人虎。」
少し悩んだ後、芥川は人虎に話かけた。
「何だよ、芥川。」
「貴様は、彼奴を、ハルを助ける気はあるか。」
「当たり前だ。僕は彼女を助けたい。」
「…癪だが僕も同意見だ。今回だけだぞ、貴様と手を組むのは。」
「嗚呼、分かった。」
どうやら2人にも行く気があるみたいだ。
「それじゃあ、教えに行こうか。」
「嗚呼。」
「ポートマフィアを」
「武装探偵社を」
ヨコハマ二大勢力を
「「怒らせたら如何なるか」」
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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 12時