監視役のあの子【ブルーロック】 (ページ6)

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國神くんは力持ちページ6

今日はチームZのコート練習に参加している。

忘れ物がないか備品の確認していると、カットされたボールが飛んできた。
手に持っていたタブレットでガードするも尻もちをついてしまう。

カットした本人の我牙丸くんと近くにいた数人が寄ってきた。

「すまん、大丈夫か？」

『体幹なくて倒れただけだから気にしないで。オーバーリアクションしちゃってごめんね』

ほら戻った戻ったと手で制止し練習を再開させる。
まずったな、足少し捻ったかも…

若干の違和感を隠すようにベンチに座り選手のデータを確認する。一人一人課題はあれどまとまってはいるようだ。

＿＿＿昼食の時間が近づいてきたのでボールを集めかごに放る。

すると足がいきなり痛み出したので無意識に歩みを止めた。
やべえやべえ、痛すぎ…

ベンチまでなんとか歩き座ると、それに気づいた彼が近づいてきた。

「あーっと、もしかして足痛めたりしてませんか？」

『大丈夫、気にしないで』

頬をかきながらそう聞いてくるのは國神くん。
心配してくれるのはありがたいがさすがにことを大きくしたくないな…

『私はコートの整備して出るから先に行ってて』

「Aちゃんもしかして歩けないくらい痛いんじゃないの？」

『んg、いや本当に大丈夫だから』

横から入ってきた蜂楽くんに核心を突かれて言葉に詰まる。
すると彼は爆弾を落としてきた。

「國神に運んでもらえば？」
『さすがに悪いって！！！』

賛同した國神くんは私の前に跪く。
ちょ、マジで私が怒られる。

丁寧に触れる許可をとる彼にダメとは言えず何するの、とだけ聞くと…

「運ぶだけだ。しっかり捕まっとけ」

『うわひゃあ！？まままま待って！私本当に重いから！』

一斉にみんながこっちを向いた。
居た堪れない…

「首にしがみつきながら言われても説得力ないって」

『ごめん、國神くん…軽くなるよう頑張る』

あれなんでそんなに顔赤いの。

「抱えた奴が言うなって思われるかもっすけど、近い」
『それは我慢して』

2人して赤くなる。

医務室に着くとゆっくりとベットに降ろしてくれた。

「その、あんまくっつかない方がいいと思う」
『な、なんで』

「…胸当たってたっす」

『か、顔がいいからって何でもかんでも言っていいと思ったら大間違いだからね！！！あと君首見過ぎ』

首を隠し赤面しながら叫ぶと顔を掌で隠される。

(…バレてた)