監視役のあの子【ブルーロック】 (ページ4)

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潔くんは成長したいページ4

絵心さんはお優しいことにマネージャー業よりも事務作業を優先させてくれた。

モニター越しでも鼻血出るかと思ったもん、マジありがたい。

しかし、選手の様子も報告しなくちゃなのでスタッフさんと交代でマネ業をこなす。

そして今
私の隣で休憩している少年は潔世一くん。

この前洗濯物を回収しに行った時対応してくれてそこから仲良くさせてもらっている。

オーバーワーク気味だったところを見つけ休憩を促すと、素直にベンチに近づき隣に座った。

おほほ、座ると腿が潰れて弾力がよくわかる…

どエ□さを噛み締めながら彼の顔を見ると目が合いお互いにびっくりする。

(やば見てたのバレた！？)

「あ、えと…蔦萱さんは何で監視役を引き受けたのかなっておもって。聞いてもいい？」

『はひぇ！？えーと、その…私が不乱蔦会長の親戚だってことは知ってるよね。それで、推薦されて？』

「そうなんだ。サッカー好き？」

いきなり何を言われるのかと思ったが、ただの疑問のようだ。
内なる思いはバレてはいけないと簡単に答えると更に問われた。

『まぁまぁかな。みんなの熱意に比べたら…』

「そっか。でもマネージャーもやってくれてるんだよね？ありがとう」

『いえ、お安いご用なんで…』

彼の優しい言葉に胸が痛くなる。

君たちのサッカー目当てじゃなくてごめんなさい！
欲に忠実でごめんなさい！

俺も頑張らなくちゃ、と溢す彼に今度はこちらから話題を振る。

『潔くんって普段ポワポワしてるけど、サッカーをする時は雰囲気変わるよね』

「え、そう？どんな風に？」

『うーん、敵をどうやって動かそうか模索してる感じ？多分嫌なところにいるんだろうなって見てて思ったよ』

私の言葉に奮い立ったのか潔くんは勢い良く立ち上がる。
え、何々？急にどしたん？

「俺、今自分の武器に対して悩んでたんだ。もう少しで何か掴めそうな気がする！」

『そっか、力になれそうでよかったよ』

もう片付けをするらしいので荷物をまとめる。
そして彼の後に続いてコートを出たことを心の底から悔やむこととなった。

『…潔くんっていいお尻してるよね』

「ﾋﾟｬ！？」

『無駄な筋肉がないのかな？』

撫でて感触を確かめているとプルプル震える潔くんと目が合った。
あ、やば…

『ご、ごめん！間違えた！！』

「いや！大丈夫！…びっくりしただけだから」

だんだん声が小さくなり涙を浮かべる潔くん。
かわい…