戦う審神者は元最強剣士。【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

◇伍 ページ10

*



それから鍛刀を四回行い、新たに薬研藤四郎、前田藤四郎、歌仙兼定、加州清光を迎えた。



『今回の部隊長は清光。あなたにお願いするわ』

加「任せて。ちゃんとやるから」

『皆初めての出陣だと思うけど、皆なら大丈夫ね』

薬「だぁいじょぶだ大将、心配すんなって」

前「しっかり責務を果たして参ります！」

歌「じゃあ、行ってくるよ」



玄関先で、刀装くんたちを携えた男士たちを送り出す。

……お母様もこんな気持ちだったのかな。


ハハ、帰ってくるってわかってるのになんか寂しいなぁ。



『うん、行ってらっしゃい』





男士たちが合戦場へ送られ、静かになった本丸。

六人しかいないと、出陣した時に誰も残らないから寂しいなぁ。


よし、鍛刀しよう。
私と一緒に留守番してくれる男士を迎えよう。


・


『うーん、少し玉鋼の配合を多くしてみようか。』



試行錯誤して二回ほど鍛刀を行い、
新たに燭台切光忠、和泉守兼定を迎えた。

二人とも背がとても高くて、綺麗な容姿をしている。



燭「まだ新しい本丸だ。じゃあ僕はこの本丸の古株だね！」

和「どうだ？強くてかっこいいオレを迎えて嬉しいだろ！」

『ｸﾞｯ……ま、眩しいｯ』



ペカーっと輝く二人の笑顔。

ｷｪｪ……綺麗………



燭「僕たちの他には居ないの？」

『今ちょうど出陣していてね。この広い本丸に一人はさすがに寂しいから、鍛刀して新しい男士をお迎えしたって訳さ！』

和「何だよ、顕現して初めてが留守番かよ〜。パッとしねぇな」

『留守番も主の守護という立派な仕事だと思うけど』

和「なーなー、次はオレも出陣させてくれよ！」

『無視ね…はいはい、分かりましたよ』



何だか、でっかい子供を相手しているみたい。

彼の少年みたいなあどけなさが母性をくすぐる。



燭「じゃあ僕は出陣組が帰ってくるまでお掃除してようかな！」

『私も手伝うよ。和泉守も一緒にやろうか』

和「へいへい、分かったよ」



ったく、強くてかっこいいオレにこんなことさせて、なんて
ブツブツ呟く和泉守の頭にチョップをお見舞いし、私たちは
各自の部屋と出陣組の部屋の掃除を始めた。

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