戦う審神者は元最強剣士。【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

◇廿参 ページ30

*



信濃「大将ー！」

秋「主君ー！」

五「あるじさまー！」




決闘が終わり、あちらの燭台切さんと膝丸さん、そしてフリフリ審神者にお礼を言いに行くと、相変わらず私に敵意むき出しのフリフリ審神者。

全く、なんて思いながら決闘場を後にすると、
わらわらと見物席から降りてくる短刀たち。




厚「かっこよかったぜ、大将！」

前「お疲れ様でした、主君」

平「とてもかっこよかったです！」

『ふふ、みんなありがとう』




私の周りで、やいやいはしゃぐ短刀たち。可愛いなあ。




三「やはり主は強いな」

『三日月も見てくれてたのね』

三「ああ、俺らの自慢の主の勇姿を見たくてな」

『何だか恥ずかしいわね。まじまじとそう言われると』




三日月が、何やらポケットから出したらしい和菓子を
私に手渡してくれた。

可愛らしい桃色の最中だった。




三「疲れたときは甘いものが食べたくなると薬研に聞いてな。」

『私のために？』

三「そうだ、食べるといい」

『…ふふ、ありがとう、三日月』

三「ｸﾞﾑｯ……あぁ」




私がそう微笑むと、変な呻き声を上げた三日月。
どうしたのだろうか。




『どうしたの？大丈夫？』

三「…どうも主の笑顔には勝てぬな……」

『ん？』

三「む、何でもないさ。皆が待っているから行くとするか」

『そうね！行きましょうか』




この後はそれぞれ自由時間だそうだ。

他の本丸の審神者と交流するも良し、刀剣同士で交流するも良し。なんせこの大演練の目的は交流だからね。

とりあえず、私たちの本丸の洋館を開放しておこうかしら。
西洋のお茶菓子もあるから、それを出そう。



なんて考えながら、私の本丸の刀剣たちの元へ向かった。

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