ミス・白鳥沢【ハイキュー！！】 (ページ29)

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28:白鳥沢祭という名の文化祭ページ29

天「わ～！！Aちゃんカッワイイ～！！」

今、俺の目の前に天使がいる。

ミス・白鳥沢と書いてあるタスキをかけて、純白のワンピースに身を包んだAが。

去年も思ってたけど、これを天使と言わずになんというんだ。

大「白鳥沢祭で、ミス・白鳥沢がその格好なのは伝統だからね」

「これ、結構恥ずかしいんですよ…このタスキとか特に。」

山「ミス・白鳥沢ですーって言いながら歩いてるようなもんだからな笑」

「そうなんですよ～！…あ！開会式の挨拶しなきゃいけないんでもう行きますね！」

司会にマイクを渡されて、ステージに上がる俺の天使。

会場は歓声で包まれて、ところどころでAー！！と叫び声が上がる。

モブ「ほんっと可愛いよな～俺狙おっかな～」

そんな声が聞こえて、そっちを睨みつける。

あいつは俺の。

天「そんなこと言ってると～あそこでこっわ～い顔してる賢二郎に殺されちゃうよ～ん」

モブ「噂の彼氏くんか！」

白「俺のなんで、手、出さないでくださいね」

モブ「はいはい！Aちゃん愛されてんな～」

「はーい！！ソレでは白鳥沢祭開催でーす！！！」

ー

「あ～恥ずかしかった！！」

白「去年もやってんじゃん」

「やったけど慣れるもんじゃない～」

白「13時からアレもあるよ」

「うっ！そっか、そうだ、今年はアレが…」

アレが、何かって言うと、学園一のカップルを決めるベストカップルコンテストのことだ。

学園中のカップルは強制参加。

もちろん俺たちだって例外じゃない。

付き合ってるのを隠して回避する奴らもいるが、あれだけ学園中を騒がした俺たちが回避出来るわけがない。

見てる分には楽しいんだけどな、

「出るだけでも恥ずかしいのに格好もこれだしもう～」

白「似合ってるよ、可愛い」

「え、うん…ありがと…！」

真っ赤になって可愛い。

白「今年は何やるんだろうな。」

「去年は、彼女の方が布被って、彼氏に蕎麦食べさせるやつだったよね」

白「あれは嫌だな」

「私も嫌だわ」