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荷物後ろに置いてええよ、という彼女の声に頷いては、乗り込んだ助手席。
数え切れへんぐらい何回も座ってるはずの座席やのに、なんとなくやっぱりまだ慣れへんなあ、なんて。
駐車場から車を発進させて少し進んだところ。赤信号で緩やかに止まった車と同時、Aちゃんはポケットから小さい箱を取り出した。『吸ってもええ？』と俺を見るその目は、吸い込まれそうなぐらいに大きくて。少し悪戯に笑って首を傾げる彼女に、心臓の奥がきゅんと音を立てる。可愛い、やなんて不覚にも思ってしまう。
「内緒っすね。」
と、了承を兼ねて笑い返せば。ごめんなぁ、とやっぱり後ろに伸びた喋り方。
メンバーの何人がこの秘密を知ってるんかやなんて、俺は知らへんけど。2人だけの秘密みたいで誰にも言わんと黙ってるんは、完全に俺のエゴやなあ。
煙を吐き出すその横顔は、いつもよりも大人びて見えた。いや、実際大人なんやけどさあ。
どんなに朝早い仕事でも、オフがなくても。加えて、演技やモデルの仕事も何食わぬ顔でこなして、おまけにいつでも笑ってる。にこにこ、って。そんな彼女の、裏側。
『ん、着いた〜。』
俺のマンションの裏口へ横付けされた車。おつかれさん、と小さく手を振る姿を横目に後部座席から取り出す荷物。「お疲れっす、」と軽く頭を下げると、徐々に遠ざかっていく姿。
襟元に付いたタバコの匂いにほんの少しだけ、口角が上がるのを自分で感じた。そんな夜の話。
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フウキ - リクエスト失礼します！恭平くんで推しとオタクの恋みたいなのが見てみたいです！よかったらお願いします！ (2022年8月5日 8時) (
レス) id: df4d6de387 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぐ(プロフ) - このさん» コメントとリクエストありがとうございます。お応えできるように頑張ってみます^-^これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月3日 23時) (レス) id: bdaa3871aa (このIDを非表示/違反報告)
この(プロフ) - お気に入り100人おめでとうございます！！道枝くんのことがずっと好きな幼馴染のお話お願いしたいです(>_<) (2022年8月3日 22時) (レス) id: b1b26418ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらぐ | 作成日時：2022年7月22日 22時
