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4話 ページ4

ふん、と鼻で笑った美人な人。その言葉に恵が額に青筋を浮かべ、腕に力が入った。

どーどー、といなすように回された恵の手をぽんぽんと叩く。すると恵の手がぴくりと一瞬動いて、そのまま私の手を握った。





と。





「……あんま無闇矢鱈に話しかけても嫌われると思いますけどね」



「は?」





ぼそっ、と恵がつぶやいた声と目の前で青筋を浮かべた美人な人。





『……………』





全然落ち着いてなかったどうしよう。





なんか目の前で喧嘩起こりそうな雰囲気なんだけど、何故か野薔薇ちゃんはさっきの金髪の子と睨み合ってるし棘先輩は目瞑ってる男の人を睨んでるし、





どうしようどうしよう、……と考えていた、ちょうどそのとき。





「_____はーい、内輪で喧嘩しない」



『!』





突然、みんなを宥めるような綺麗な声と、パンパンと手を叩く乾いた音かが聞こえてきた。

ぱっ、と再び石段の方を見ると、そこには袴姿の女の人。顔に傷があるけどそんなの気にならないくらい綺麗な人だった。





「まったくこの子らは………って、あら」





思わずその人に見惚れていると、女の人の目線が私に向いた。

するとそのまま、私に近づいてきてにこっと笑いかける。





「貴女、AAちゃんよね?
私は庵歌姫。よろしくね」





綺麗な笑顔を目の前に、歌姫さんが自己紹介をしてくれた。
恵から離れて私も慌てて頭を下げると、「ふふっ」と笑った声。

きょとんとして頭を上げると、歌姫さんが私の頭にぽんっと手を乗せた。





「噂は聞いていたけど、本当に可愛いわね。
あの馬鹿の所にいるなんて勿体無いくらいよ」



『へっ、///』





まるで愛おしい物を見るかのような目で見つめてきた歌姫さん。真正面から可愛いと言われて顔がじわじわ熱くなっていくのを感じる。





「「「「「(クソ可愛い)」」」」」





……みんながそんなことを思ってるなんて知らないまま。





その後、何故か顔を赤くしていた歌姫さんが京都校の人たちを紹介してくれた。

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世夏 - 初コメ失礼します!このシリーズの夢小説好きだったので新作嬉しすぎます!!ありがとうございます!!こちらの作品見て更新待ってます! (2023年3月14日 10時) (レス) id: 9276019969 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇもか | 作成日時:2023年3月12日 21時

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