呪術廻戦 ~京都姉妹校交流会編~ (ページ2)

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2話ページ2

真希先輩に抱きついてへにゃりと笑うと先輩方から変な声(?)が聞こえた。潰れたみたいな(完全無意識)

「俺らは去年出てねーよ、去年は人数合わせで憂太が参加したんだ！」

ぎゅうぎゅうに締め上げられながらパンダ先輩がそう言うと、頭上で真希さんの声が聞こえた。

「里香の解呪前だったからな。圧勝だったらしいぞ」

『……里香？』

憂太、という名前は知っている。一度だけ会ったことがある2年の乙骨憂太先輩。ただ、里香という名前は聞いたことがなくて首を傾げると真希先輩が「あぁ」と私を見下ろした。

「そーいえばAには言ってなかったな。_____アイツ、前まで里香っていう呪霊に取り憑かれてたんだよ。死んだ幼なじみ的な奴だったらしい」

『呪霊……、解呪前ってことは、今はもう取り憑いてないんですか？』

「しゃけ」

私がそう言うと棘先輩がこくりと頷いた。

棘先輩は呪言師なので、下手に言語を発すれば相手や自分に障害を与える。だから普段から戦闘の時以外はおにぎりの具材を発しているらしい。

最初は何を言っているのか分からなかったけど、最近は結構分かるようになってきた。例えば今言った“しゃけ”というのは肯定、つまり“うん”って言ってくれたということ。

相変わらずニコニコと私を見つめてくれている棘先輩を私も笑みを浮かべて見つめていると、

「許さんぞ乙骨憂太！！会ったことねぇけどよ！！！！」

って、野薔薇ちゃんが空に向かって叫んだ。
そっか、野薔薇ちゃんが来るより先に憂太先輩は海外に言っちゃったんだっけ。

「逆恨みだな」

「しゃけ」

『まあまあ……』

解放されたパンダ先輩が体をパンパンと払いながら言うと棘先輩が頷く。
未だ怒っている野薔薇ちゃん。真希先輩からそっと体を離して野薔薇ちゃんに声をかけようとした_____

_____そのとき。

「_____おい。来たぜ」

「！」

突然、スッと目を鋭くさせた真希先輩が石段の方を向いた。
……そういえば、さっきから足音が聞こえていたような。

石段の方を振り向くと、そこには。

「_____あら、東京校の皆さんお揃いで」

美人な女の子を真ん中に、見慣れない顔ぶれの人たち。
でもすぐに理解した。…この人たちは京都校の生徒だ。

「わざわざお出迎え？_____気色悪い」