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No side
先生「そして、ex=______」
黒板とチョークがぶつかるカツカツと鳴る音が、静かな教室に響く。
昨日に比べて静かになった数学の授業中。
【この学園から去ってもらう】と宣言していた高等部は一向に現れる機会もなく、普段通りの生活を送っていた。
マタロウがノートから顔を上げ、控えめに窓の外を見る。
マタロウ「(あれから1日経ったけど、今日もいつも通り授業を受けられてる。
どうやら総退学はしなくて良くなったらしい)」
______と、黒板をノートで板書していたAの左隣の人物が、なにやらもじもじとしている。
ジンペイ「〜〜〜〜ッ…………(朝ジュース飲みすぎたぁ…………!)」
ガタンっ、と音を立ててジンペイが椅子を立った。
ジンペイ「先生!おしっこ行ってきていいですか!!」←
先生「!?」←
大きな声で手を上げたジンペイが、ギョッとした先生に言ったその瞬間______
______ファーン!ファーン!
突然、上の方から警告音が鳴り響いた。
突然のその音に、クラス中がざわめき出す。
ジンペイ「ん?」
「なに…?」
すると前方の教室のドアがガラッと開いた。
そこにはサングラスをかけ、眉を釣り上げた高等部生徒が3人いた。
ジンペイ「なんだ?」
「誰だろう……」
高等部管理官「我々は、高等部管理官である。
授業中に『おしっこ行きたい』と主張するなど、生理現象管理不行き届き、すなわち【下品】」
タブレットを持ったひとりが教壇に立つ。
高等部管理官「よって、中等部改訂校則第23条に基づき罰を与える」
そうしてあっというまにジンペイが2人に拘束された。
ジンペイ「えぇぇぇぇ!?」
「「「ジンペイ(くん)!!」」」
コマ「どうなっちゃうの!?」
マタロウ「まさか体罰的なやつ!?」
コマとマタロウが焦った様子を見ると、「我々高等部の人間が、そんな下品なことはしない」と淡々と返した。
そしてジンペイを見下ろす。
高等部管理官「寺刃ジンペイ。
お前を改訂校則に基づき、ティーパーティーの刑に処する!」
「「「………ティーパーティー?」」」
3人が声を合わせたちょうどその時、またしても教室の扉が開いた。
「ごめんあそばせ」
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優衣 - かふぇもかさんのこの夢小説を読んだ時、素敵な作品だなと思いました‼️頑張ってください❗ (2023年2月28日 17時) (レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
ちーや - 中等部編ってないんですか?できれば中等部編から書いてってくれればキャラとかも把握できるし、夢主ちゃんヒーローの詳細とか分かるので書いてほしいです (2022年11月5日 1時) (レス) id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 高等部編じゃない前のも書いてほしいです (2022年5月22日 19時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
モカ茶。(プロフ) - かふぇもかさん» ありがとうございます!楽しみに待ってます((((( (2021年2月21日 15時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - モカブラウンさん» 分かりました!ご期待に沿えるようがんばりまっせ((( (2021年2月21日 6時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2021年2月10日 21時