5:期末テストの時間 ページ10
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もう7月終盤に差し掛かろうとした頃。
そろそろ本格的な夏休みが始まるが_____
その前にまだ、“期末テスト”が残っていた。
「ヌルフフフ!
みなさん、1学期の間に基礎がガッチリできてきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます」
今は外での、期末テストに向けての自主学習中。
殺せんせーがそう言いながらマッハ20で全員の勉強を見てやっていると、渚が声をかけた。
「期末もまた、全員50位以内を目標にするの?」
「いいえ。先生はあの時、総合点ばかり気にしていました。
生徒それぞれに見合った目標を立てるべきことを思い至りまして」
殺せんせーはそう言いながら渚の前に出てくると、目の前に英単語が書かれた紙を取り出す。
ぺらぺらと2枚同時にめくっていきながら、殺せんせーは続けた。
「そこで先生、この暗殺教室にぴったりの目標を設定しました!」
『目標?』
すると、渚の後ろからAが顔を出してきた。
すぐ横にAの顔があって顔を赤くする渚。
殺せんせーはAの言葉に「はい」と答えた。
…………………。
「だっっ、大丈夫ですよ!!!寺坂くんにも可能性がある賭けですからッ!!!!;」
「……………ꐦ」
すると突然寺坂の方に行って励まし始めた殺せんせー。
それが逆にムカついた寺坂は額に青筋をピキリと浮かべた。
と。
「_____さて」
殺せんせーは元いた場所に戻ると「みなさん」と全員に投げかけた。
「シロさんから聞いていますね?
先生は触手を無くすと動きが落ちます」
そう言うやいなや、どこからかライフルを取り出すと、容赦なく自分の触手に撃ちこんだ。
_____バチュンッ!!!
「一本撃っても影響が出ます。
ご覧なさい、分身の維持をできず、子供の分身が混ざってしまった」
「分身ってそういう減り方するもんなの?;」
たしかに、さっきのに比べたら動きも鈍くなっているしスピードも遅くなっている。
渚が半目で殺せんせーを見ていると、「じゃあさ!」とAが声を上げた。
『もう1本撃ったら、また弱体化するの?』
「そうかもしれませんねぇ。
ではAさん、もう1本先生の触手を撃ってみましょうか」
『はーい!』
Aは殺せんせーに元気よく返事をすると、ポケットからライフルを取り出した。
若干動きが鈍くなっている殺せんせーにライフルを突きつけ、ロックオンをする。
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かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» 変態と純粋がたくさんですね😺 (2023年4月8日 17時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - 男子達…純情……(一部、違う人もいるが) (2023年4月7日 20時) (レス) @page49 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - かふぇもかさん» 分かりました!なんか、戦闘シーンとかってどう書けばいいか分からないし困りますよね…これからも頑張ってください!! (2023年4月7日 7時) (レス) id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» その点については、本当に申し訳ないのですが多分そのお話は書かないと思います…私自身面倒なところは早く飛ばしたい、と思ってしまいまして…。読者の方々にはまたご迷惑をおかけします🙇🏻♀️ (2023年4月6日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - あぁぁ…もうちょっとで苦手な鷹岡が出てくるよ…… (2023年4月6日 19時) (レス) @page36 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2023年4月2日 19時