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………その後ろには、背後に炎を燃え盛らせた、鬼の形相をしたE組の姿が。
………終わったな、コイツ。
「「「「「死ねやゴラァァァ!!!!」」」」」
「ギャアアアアアアッ!!!!!」
男女関係なく、前原とAの横をバビュンッと風のように通り過ぎ、一気にその男に襲いかかった。
男1人VsE組生徒(数名除いた17人)。
……はたから見たらリンチ状態である。
『え、あ、え、』
目の前で繰り広げられる光景にAがあわあわとしていると、前原はニカッと笑った。
「安心しろって、さすがに殺しはしねえから。
再起不能にはしてやるけど」
『え、いや……何もそこまでしなくても、』
「いやいや、Aにあんな汚ねえ手で触れたんだぜ?
殺してもいいくらいだわ」
今度は真顔でとんでもないことを言い放った前原。
……かと思いきや、
「……アイツ逃げようとしてんな。
殺す」
『え、ちょ、ちょっと陽人!?』
先ほどぶっ飛ばされた男がそろそろと逃げようとしているのを目撃した前原。
Aが止めようとするものの、前原はすぐさま男のところに殴り込みに行ってしまった。
『……………;』
ギャーギャーと暴言と鈍い音が響き渡る中取り残されたA。
ぽつん、と1人で立って呆然としていると…
「_____あっ、A!!」
走ってきた渚、それからカルマがやってきた。
「あっ、」とAが振り向くと、目の前にやってきて足を止める2人。
「も〜、だから1人じゃ危ないって言ったじゃん」
『う………ごめんなさい』
カルマにそうデコピンをされ、Aがしゅんとする。
その後すぐに「いーよ」とぽんぽんと頭を撫でた。
「でもよかったよ、Aに怪我がなくて…
……こっちはなんか凄いことになってるけど」
そうAに優しく微笑みかけた渚だったが、流し目で横の状況を見る。
……相変わらず、収まりそうにはない。
「アンタみたいなクズがAに触ってんじゃないわよ!!!」
「そーだそーだ!!俺だってまだ触ったことねーんだぞ!?!?」
「テメェは黙ってろ岡島!!!」
「もう何でもいいから殺す!!!!!」
『……………;』
溢れかえる暴言の数々にAが戸惑っていると、「ははっ、ウケる」とカルマがけらけら笑った。
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かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» 変態と純粋がたくさんですね😺 (2023年4月8日 17時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - 男子達…純情……(一部、違う人もいるが) (2023年4月7日 20時) (レス) @page49 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - かふぇもかさん» 分かりました!なんか、戦闘シーンとかってどう書けばいいか分からないし困りますよね…これからも頑張ってください!! (2023年4月7日 7時) (レス) id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» その点については、本当に申し訳ないのですが多分そのお話は書かないと思います…私自身面倒なところは早く飛ばしたい、と思ってしまいまして…。読者の方々にはまたご迷惑をおかけします🙇🏻♀️ (2023年4月6日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - あぁぁ…もうちょっとで苦手な鷹岡が出てくるよ…… (2023年4月6日 19時) (レス) @page36 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2023年4月2日 19時