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_____一方、その頃。
「_____うわっ、上玉じゃね?
マジ超かわいーじゃんコイツ!」
「おねーさん1人ー?」
『………えっ、と、あの……』
ビーチに直結しているというそのホテル内。
そこで、Aがニヤついた男2人組に絡まれていた。
どうやら、トイレからビーチに向かう最中に出くわしてしまったらしい。
「もしよかったらさ、俺らと一緒に遊ばない?」
「君に似合いそうな水着、このホテルにも売ってるからさ!」
気持ちの悪いニヤニヤした笑みを浮かべる男共。
完全なる下心が丸見えだ。
『……えっと……すみません、私今日友達と来てるので……
待たせちゃいけないので、どいてもらってもいいですか、?』
この後それぞれの班に分かれて暗殺の準備をすることになっている。
だがそんなことを何も知らない一般人に言えるわけもなく、Aは逃して眉を下げながらそう掛け合ってみた。
……しかし、こういうナンパ男たちはそんな簡単に諦める気はないらしく。
「えー?いいじゃんちょっとくらい!
俺らと一緒に遊んだ方が絶対楽しい、って!」
『っ、!』
諦めが悪い男にぐいっ、と腕を引っ張られる。
突然のこと、しかも自分より力の強い男に引かれて体幹を崩してしまった。
そのまま、ぐらりと男の方に倒れ込む
_____かと、思いきや。
_____ドガッ!
「がッ!?!?」
「『…………え』」
突然、鈍い音と共に男が吹っ飛んだ。
2、3メートルほど後ろに吹っ飛んだ男。Aともう1人の男が思わずポカンとしていると、Aの体が後ろにぐいっと引かれた。
『わっ、』
男の手から逃れ、後ろの人物にぽすんと体を預けたA。
上を見上げると、そこには。
『_____陽人!』
「ごめんな、遅くなって!
怪我は?」
前原だった。
Aの肩に手を置きながら確認をしてきた前原に、Aはにこっと笑って頷く。
『大丈夫だよ、見ての通り元気だから!
………ただ、手首はちょっとだけ痛いかも』
「……………。」
「ヒッ!!」
男に掴まれた手首をさするA。
その言葉を聞いた前原は、目の前の男をジロリと睨みつける。
男はその表情に喉から悲鳴を上げたが……それだけではなく、その前原たちの後ろにも目線をやって震えていた。
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かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» 変態と純粋がたくさんですね😺 (2023年4月8日 17時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - 男子達…純情……(一部、違う人もいるが) (2023年4月7日 20時) (レス) @page49 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - かふぇもかさん» 分かりました!なんか、戦闘シーンとかってどう書けばいいか分からないし困りますよね…これからも頑張ってください!! (2023年4月7日 7時) (レス) id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» その点については、本当に申し訳ないのですが多分そのお話は書かないと思います…私自身面倒なところは早く飛ばしたい、と思ってしまいまして…。読者の方々にはまたご迷惑をおかけします🙇🏻♀️ (2023年4月6日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - あぁぁ…もうちょっとで苦手な鷹岡が出てくるよ…… (2023年4月6日 19時) (レス) @page36 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2023年4月2日 19時