【暗殺教室】E組の愛され天使ちゃん。Part２

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_____そして始まった終業式。







いつもなら下を向いてばかりのこの集会も、今回ばかりは違った。





校長のいつものE組いじりもウケが悪く、なおかつ気まずそうになっている。






一方で、E組は清々しい気持ちで前を向いていた。





それもそのはず。
だって、エンドのE組と呼ばれるE組がトップ争いをしたのだから。











_____今日ここに殺せんせーはいないけど、僕らは前を向いて立っていられた。












_______________







「_____1人一冊です」


「出たよ恒例過剰しおり…………」






終業式から教室に戻ってきた生徒たち。




殺せんせーに、修学旅行のときのような辞書のしおりを渡され、前原はげんなりしていた。





「アコーディオンみてーだな」


「これでも足りないくらいです」






ぺらぺらぺらっとページを巡っていく岡島たち。
そんな様子に殺せんせーはそう言った。






「夏の誘惑は枚挙に暇がありませんから。






_____さて」






殺せんせーはそこで言葉を区切り、しおりを配り終えた触手を教卓に置いた。





「これより夏休みに入るわけですが、皆さんにはメインイベントがありますねえ」


「あぁ、賭けで奪った“コレ”のことね」






ぺらり、莉桜が学校案内の紙を取り出した。
途端Aがキラキラと目を輝かせる。





『沖縄リゾート地……！楽しみ！！♡』





いつにもなく嬉しそうなAの笑みに、男子たちの心臓がズキュンッッと撃ち抜かれた。






「「「「(可愛すぎんだろッッッ！！！)」」」」





「本来は成績優秀クラス…つまりA組に与えられるはずだった特典ですが、今回の期末は、トップ50のほとんどをA組とE組で独占している。


君たちにだって、貰う資格は充分あります」





そう殺せんせーが続けている間に、渚とカエデがぺらりと冊子の中を覗き込むと、「わぁ〜！」と感嘆の声を上げる。






そして。






「【夏休み、椚ヶ丘中学特別夏期講習、沖縄リゾート2泊3日】！！！」






「「「「やったーーーっ！！！」」」」








その瞬間、クラスから歓声が湧き上がった。







「沖縄とか最高かよ！！！」


「合法的にAの水着姿が見える………へへっ、///」


「変な妄想すんな岡島ァ！！！」





鼻の下を伸ばして妄想し始めた岡島の頭を、どこから取り出したのか岡野がハリセンでブッ叩く。





「「「「……………///」」」」




「お前らも妄想すんな！！！！」

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