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すると殺せんせーは「それは……」と言ったかと思うと、冷や汗を垂らした。
そして、
「だっ、だって1位になるごとに触手1本持っていかれたらAさんに確実に殺られるじゃないですかッ!!!
先生まだ死にたくないのでッッッ!!!!;」
「「「「ビビリか!!!!!!」」」」
わたわたと焦りながらそう言う殺せんせーに、全員が思わず声を上げる。
「ターゲットが死ぬのを怖がっててどうすんだよ…」
「まあでも怖いわなー。
なんてったって、こっちには毎回完全勝利のAがいんだから」
慌てふためいている殺せんせーを見て半目になる菅谷と、Aに目を向ける前原。
視線の先のAはアイスを片手にきょとんとして殺せんせーを見上げていた。
こう見えて、Aはこの学年1のトップである。
それに加え_____テストは毎回500点満点。
『そんなの分かんないよ、殺せんせー。
一気に順位落ちるかもしれないし』
「毎回満点の貴方が何を言っているんですか!!!;」
にこにこと笑うAと、慌てふためく超生物。
2人の会話は、授業が終わるまで森の中に響いていたのであった。
_______________
「教科2位で触手1本かぁ」
教室に戻り、休み時間中。
杉野の席の周りに渚、A、カエデ、奥田が集まって話していた。
渚が呟いた言葉に、「ええ、頑張りましょう!」と奥田が声を上げる。
すると。
「珍しく気合い入ってるね、奥田さん」
「!」
後方からそんな声がかけられた。
振り向くと、席に座って足を組み、こちらを見つめるカルマの姿が。
カルマの言葉に「はい!」と頷く奥田。
「理科だけなら私の大の得意ですから、やっとみんなの役に立てるかもって」
「うちにも上位ランクは結構いるから、一教科だけなら2位も夢じゃないかも!」
奥田に続いてカエデが言う。
かと思えば、「あ!」と声を上げてAに顔を向けた。
「ねぇねぇA、勉強教えてよ!」
『えっ?』
「Aに教えてもらえればモチベも上がるし、絶対成績も上がると思うの!」
突然の申し出に、杉野の髪をいじらせてもらっていたAが首を傾げる。
カエデがそう提案するとすぐに「それいいね!」と声が上がった。
「僕もAと勉強したいし…どうかな、A」
「お、じゃあ俺も!」
「わっ、私もお願いしたいです……!」
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かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» 変態と純粋がたくさんですね😺 (2023年4月8日 17時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - 男子達…純情……(一部、違う人もいるが) (2023年4月7日 20時) (レス) @page49 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - かふぇもかさん» 分かりました!なんか、戦闘シーンとかってどう書けばいいか分からないし困りますよね…これからも頑張ってください!! (2023年4月7日 7時) (レス) id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» その点については、本当に申し訳ないのですが多分そのお話は書かないと思います…私自身面倒なところは早く飛ばしたい、と思ってしまいまして…。読者の方々にはまたご迷惑をおかけします🙇🏻♀️ (2023年4月6日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - あぁぁ…もうちょっとで苦手な鷹岡が出てくるよ…… (2023年4月6日 19時) (レス) @page36 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2023年4月2日 19時