. ページ1
.
……………………。
「「「「「なんだその最高のプレゼントは！！！！！」」」」」
にこにこしているAの口からの発言を聞いた男子は、今度はまた違った意味で騒ぎだした。
一気に歓声を上げて舞い上がる男子達。
Aはその様子を見てくすっと笑うと、
『需要があるかは分からないけど……
ここで応援してるよっ、頑張って！』
両手をきゅっと握りしめて、男子達に笑顔を向けた。
すると。
「ぜってぇ勝つ。死んでも勝つ」
「Aに応援されて勝てないわけねぇだろ！！！」
「とりあえずAを堪能する為に頑張るか」
「…………すごい気迫ですねぇ」
男子達から見える、燃え上がる炎のようなやる気。
その覇気に、思わず圧倒されてしまった殺せんせーなのであった。
「(恐るべし、Aさんパワー……！)」
『？』
殺せんせーに見られて、きょとんとしていたA。
だが、そのとき_____
『………あれ？
理事長？』
「！」
Aが目を向けた先に、浅野理事長の姿が見えた。
浅野理事長は何故か野球部に向かって歩いていく。
どうやら、急遽野球部の監督を務めることになったようだ。
「一回表からラスボス登場かよ」
次のピッチャーとなる前原が、バットを持ちながらそうつぶやいた。
『でも、なんで理事長先生が？』
Aが疑問をそう口にした時、まるで答えるかのようなタイミングでアナウンスが流れた。
《いっ、今入った情報によりますと、野球部顧問の寺井先生は試合前から重病で、選手達も先生が心配で試合どころではなかったとのこと！
それを見かねた理事長先生が、急遽指揮を取られるそうです！！》
アナウンスのその言葉に、フェンス越しに本校舎の生徒達から歓声が上がった。
おそらくは、これで野球部の本気が見られる。つまりE組の恥晒しが見られるだろう、という思いからだろう。
『……………』
「にゅ…………」
思わぬ事態に、殺せんせーも困惑しきった状態だった。
.
《5番、セカンド、前原くん》
そんなアナウンスが響き、前原たちがそれぞれの位置につく。
その後、またアナウンスが聞こえた。
《さあ、再開です！
ここからはどのように_____
_____って、》
「_____！？」
アナウンスの声が止まると共に、前原の目が見開かれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» 変態と純粋がたくさんですね😺 (2023年4月8日 17時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - 男子達…純情……(一部、違う人もいるが) (2023年4月7日 20時) (レス) @page49 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - かふぇもかさん» 分かりました！なんか、戦闘シーンとかってどう書けばいいか分からないし困りますよね…これからも頑張ってください!! (2023年4月7日 7時) (レス) id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - 猫もんさん» その点については、本当に申し訳ないのですが多分そのお話は書かないと思います…私自身面倒なところは早く飛ばしたい、と思ってしまいまして…。読者の方々にはまたご迷惑をおかけします🙇🏻♀️ (2023年4月6日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
猫もん - あぁぁ…もうちょっとで苦手な鷹岡が出てくるよ…… (2023年4月6日 19時) (レス) @page36 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かふぇもか | 作成日時：2023年4月2日 19時
